空島の神官の名前は仏教用語からきている?!【ワンピース考察】

今回のテーマは「空島の神官」についてです。

空島の神官といえば個性的な面々でしたが、名前も少し変わっていましたよね。

そんな神官たちの名前は実は仏教用語が由来となっているそうなのです。

今回はそんな空島の神官たちの名前について調べてみました。

目次

空島とは?

ぷに助
 エネルが印象的だったね! 
ぱちぇこ
 その後、スカイピア以外の空島もちらほら登場しているね。 

ワンピース 26巻 第239話

 

「空中にある島」です

空島は1か所だけではなく、多数存在しているようでルフィ達が冒険した「空島編」は主に「スカイピア」を舞台としています。

スカイピアは「白々海」という海楼石が含まれた雲で満たされた海に浮かんでいる「島雲」から成り立っています。この白々海に海楼石が含まれているという点について、「実は今後の伏線となっているのではないか」と予想している読者もいるようです。

空島が空中に存在している理由は、島によって異なり、スカイピアのように白々海が関係しているものもあれば、空に飛ばされてきた風船で浮かんでいるものもあるようです。

エネルや神官との戦いとなった「アッパーヤード」は、400年前に地上から飛ばされてきた島で、かつての冒険家「モンブラン・ノーランド」が訪れた土地でもあります。

シャンディア」と呼ばれるアッパーヤードの先住民が住んでおり、スカイピアの住人とその土地を巡り長らく衝突していましたが、麦わらの一味とエネルとの戦いによって、現在は和解しているようです。

他にも以下のような空島の存在が明らかにされています。

  • ビルカ…エネルの生まれ故郷
  • ウェザリア…ナミが修業期間を過ごした天候を科学する島
  • 廃墟バロンターミナル…ウルージが滞在していた、風船で浮く島

空島に行くためには、以下いずれかの方法をとります。

  1. ノックアップストリーム
  2. ハイウエストの頂

その例外となっているのが「ナミ」で、ナミはウェザリアにバーソロミュー・くまの能力によって飛ばされています。また、バロンターミナルにいるウルージ一行についてはどうやってそこにたどり着いたかが謎となっていますが、恐らくウルージの能力が関わっているのではないかと思われます。

オーム

ぷに助
 神官のなかでもかなり強いんだね。 
ぱちぇこ
 生存率0%ってことで神官の砦的存在だったんだよね。 

オームとは?

ワンピース 26巻 第266話

 

スカイピアの神「エネル」の部下「四神官」の1人です。アッパーヤードでは、罪人を裁く四つの試練のうちの「鉄の試練」を担っていました。

巨大で二足歩行・拳闘が可能な愛犬「ホーリー」を連れ、移動の際にはホーリーの背に乗って移動します。

悪魔の実の能力は有していませんが、覇気は見聞色(心網)を会得しています

エネル失脚後は、雲流しの刑となり現在の生死や所在については不明です。

オームの由来とは?

オームの由来については、実はファンの間でも意見が分かれているようです。

挙げられている意見としては以下の2つが有力視されています。

  1. エネルが雷なので電気抵抗のオーム(Ω)が由来している
  2. インドの諸宗教において神聖視される呪文が由来している

オームは神官のなかでもエネルに近い存在ですから、雷→電気→Ωと連想してもおかしくはないかもしれません。

また、バラモン教をはじめとするインドの諸宗教においても呪文としてオームという言葉が用いられるそうです。仏教もまたその一つで、オームをオンと読み、「オン アビラウンケン ソワカ」というように、始まりの決まり文句として使用されているようです。

どちらが由来となっているかについては明確にされていませんが、恐らくどちらも影響しているのではないでしょうか。

シュラ

ぷに助
 鳥にのってたんだっけ? 
ぱちぇこ
 そうそう! 

シュラとは?

ワンピース 27巻 第248話

 

スカイピアの神「エネル」の部下「四神官」の1人です。アッパーヤードでは、罪人を裁く四つの試練のうちの「紐の試練」を担っていました。

炎を吐く鳥「フザ」を連れ、移動の際にはフザの背に乗って移動します。フザに乗ることで空中を素早く移動できるほか、フザによる炎の攻撃も戦力となります。フザは、炎貝によって火を吐くことができています。

悪魔の実の能力は有しておらず、覇気は見聞色(心網)を会得しています

エネル失脚後は、雲流しの刑となり現在の生死や所在については不明です。

シュラの由来とは?

シュラの由来は、仏教用語の「修羅」ではないかと言われています。修羅というと聞きなじみがありますが、説明するとなると難しいですね。

修羅とは、仏教における六道の1つだとされています。

六道とは、輪廻転生する6種の世界のことで、以下のようになります。

  1. 天道  … 人間より優れた存在である天人の住む世界
  2. 人間道 … 人間が住む世界
  3. 修羅道 … 阿修羅の住む世界
  4. 畜生道 … 牛や馬などの畜生が住む世界
  5. 餓鬼道 … 餓鬼の住む世界
  6. 地獄道 … 罪を償うための世界

修羅道とは阿修羅の住む世界で、「終始戦い・争う」のだそうです。そのため、苦しみや怒りの絶えない場所ではありますが、地獄とは違い、「苦しみは自らに帰結する」そうです。

阿修羅は仏教においては守護神で、戦闘を司ります。諸説ありますが、元々は天界の神でしたが天界を追われてしまい、修羅道ができたといわれています。

シュラはチョッパーのことを、「動物」や「生き物」などといわず「畜生」と表現します。これも六道の世界観からきたものなのかもしれませんね。

サトリ

ぷに助
 サトリはインパクトあったなあ。 
ぱちぇこ
 また出てきそうな気がするんだけどなあ。 

サトリとは?

ワンピース 26巻 第246話

 

スカイピアの神「エネル」の部下「四神官」の1人です。アッパーヤードでは、罪人を裁く四つの試練のうちの「玉の試練」を担っていました。

悪魔の実の能力は有しておらず、覇気は見聞色(心網)を会得しています

エネル失脚後は、雲流しの刑となり現在の生死や所在については不明です。

サトリの由来とは?

サトリの由来は、仏教用語の「悟り」だとされています。「悟った」などとしてよく使用される言葉でが、日常用語としては「理解すること、知ること、気づくこと、感づくこと」などとされています。

仏教の世界においては「迷いの世界を超え、真理を体得すること」を指しており、この悟りに到達することが、仏教の根本目的であるとされています。

ゲダツ

ぷに助
 ゲダツはな~んか憎めないよね。 
ぱちぇこ
 とにかくうっかりしているよね。 

ゲダツとは?

ワンピース 28巻 第262話

 

スカイピアの神「エネル」の部下「四神官」の1人です。アッパーヤードでは、罪人を裁く四つの試練のうちの「沼の試練」を担っていました。

オームやシュラのように動物を連れてはいませんが、手袋や靴底に仕込んだ雲貝によって、空を飛ぶことができます。また、他の神官に比べ、格闘術ができるため体術に優れていることが特徴です。

悪魔の実の能力は有しておらず、覇気は見聞色(心網)を会得しています

エネル失脚後は、他の神官と違い、すでに沼雲で自滅したものと思われていたため、雲流しの刑を逃れています。

しかしその後、扉絵連載によって沼雲を突き抜け、ルフィたちのいる青海にまで落ちていることが判明しました。

空島から落ちて、たんこぶひとつというのはカイドウ並の身体の強度なのではないでしょうか。

ワンピース 33巻 第316話

ゲダツの由来とは?

解脱の由来は仏教用語の「解脱」だとされています。解脱とは「解放、悟り、自由、放免を手に入れた状態」だとされており、仏教をはじめとするあらゆる宗教で用いられています。

仏教では、「煩悩に縛られていることから解放され、迷いの世界、輪廻などの苦を脱して自由の境地に到達すること、悟ること」だとされています。

解脱と悟りは同義語であるといってもよいかもしれませんね。そのため、サトリやゲダツはシュラやオームといった荒々しい印象とはどこか違っているのかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

様々なキャラクターが登場するワンピースですが、名前1つをとっても大変興味深いですね。

今後新たに登場するキャラクターにもぜひ注目したいものです。

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