今回のテーマは「二股人魚」です。
実はワンピースには、人魚や魚人のほかに、二股人魚という存在がいます。
二股人魚とは一体どのような人魚でしょうか。
二股人魚とは?


ワンピースの世界では、人魚は30歳になると尾ヒレが二つに分かれ、地上での生活が可能となります。
また、これは人魚のなかでも女性のみの特徴であるとされおり、作中では、ウォーターセブン編で登場した「ココロ」がその二股人魚にあたります。
人間の姿で登場したココロは、作中で人魚の姿に戻ることができているので、本人の意思で人間の姿、そして人魚の姿と変化させることができるのでしょう。
人魚の姿となった際の尾ヒレは1つのようにも見えますが、その後、陸に上がると足の先がヒレのようになっています。
人間の状態では、靴を履いてはいますが、足のように完全に変化しています。
つまりは以下のような順で変化するのではないでしょうか。
- 人間の足の状態
- それぞれの足がヒレに
- ヒレがひとつとなり、人魚に
※逆もしかり
個人的には、この設定で1984年公開の「スプラッシュ」という映画を思い出しました。人間の男性に恋をした人魚が、そのヒレを足に変えて人間界にくるというものです。
作中では、人間の姿になっても、「水」に濡れることで足がヒレへと戻ってしまいます。乾くことで人間の足に戻るため、人魚の主人公が、お風呂上りに男性にバレないよう、ドライヤーで足を必死に乾かすシーンが印象的でした。
尾田先生は、古い映画からインスパイアされることも多い様なので、もしかすると二股人魚も自分の意思ではなく、「水に濡れる」「海に入る」などの条件で足がヒレに変化するのかもしれませんね。
ココロとは?


ウォーターセブンを走る「海列車」の駅長を務める女性です。
その正体はシラウオの人魚でした。前述でも述べているように、二股人魚となり、人間のように足を変化させて、地上で生活しています。
出身は魚人島で、船大工として活躍していたトムを慕って、トムズワーカーで働いていました。
トムとは恋愛関係になかったようで、ウォーターセブンで人間の男性と恋におち、その息子がさらに人間の女性と恋をしてチムニーという孫が誕生しました。そのため、チムニーは1/4が人魚というクォーターとなります。
そのチムニーは、高い泳ぎの能力こそありますが、サンダルからのぞくつま先からもわかるように、完全に人間の姿をしています。
二股人魚となるのは女性のみのため、人魚とのハーフであるチムニーの父親がどのような風貌となっているのかは不明ですが、人間の女性と恋をしているということは、ココロとともに人間の世界で生活をしているはずです。そのため、ほぼ人間に近い状態の姿なのではないでしょうか。
実際、クォーターのチムニーは身体的な特徴を受け継いでいません。
そこで可能性としてでてくるのが、魚人島以外にも、「二股人魚」や「人魚の子孫」が多く存在するということです。
特に、人魚説が挙げられているのがナミです。ナミはこれまでお風呂や海に入っても足が変化することはありませんでした。また年齢からも「人魚」「二股人魚」である可能性はありません。しかし、「人魚の子孫」であれば、足が変化することはありませんから、その可能性は否定できません。
天候や海に関する驚異的ともいえる「感覚」に併せ、実はこっそりとカナヅチ能力者3人組を1人で水場から救出する高い「泳ぎの能力」も持ち合わせていますから、あり得ない話ではないですね。
ココロ以外の二股人魚とは?


作中ではあまり二股人魚は登場していませんが、もう一人該当する人物がいます。
それが、しらほし姫の母親、オトヒメです。
オトヒメはその服装から足元わかりにくく、状態を確認することができません。
しかし、魚人島にたどり着いた天竜人「ミョスガルド聖」と地上に向かい、1週間ほど過ごしていたことからも、二股人魚となっていたことがわかります。
個人的には、オトヒメには、実は人魚ではなく「人魚姫の子孫」、つまり人間の血が入った存在なのではないかとも考えています。
理由としては、その足元が描写されていないこと。
当初は単に服のデザインによるものだと考えていましたが、ココロとチムニーの件をまとめているうちにあえて描写がされていないのでは?と感じたためです。
息子・娘たちの前で足元をずっと隠していることは難しいでしょうから、可能性としてはかなり低いとは思いますが、もしオトヒメに人間の血が入っていたとするならば、オトヒメが人間との和解に情熱を注いでいたことにもつながります。
また、魚人島を出るまでまったくもってオトヒメに反抗的だったミョスガルド聖を説得できる材料もあったと考えると、「天竜人」の血を引いているなんてこともあるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
作中に登場した人魚たちはケイミーやしらほし姫など、まだまだ若いキャラクターが多いため、二股人魚となるには時間がかかりそうですね。
しかし、二股人魚の設定により、「実は人魚だった」「実は人魚の血をひいている」といったキャラクターはこれから登場するのではないでしょうか。
ナミの人魚説もかなり多く耳にしますので、その説が合っているかどうかも気になるところですね。