今回は「ONE PIECE」の最終地点ともいえる「ラフテル」についてです。
ラフテルについてはいまだ情報が少なく、その正体や行き方についても不明のままです。
ロジャー海賊団のみがたどり着き、「すべての真実」を知りえることができる場所「ラフテル」について、今回はまとめてみました!
ラフテルとは?


「偉大なる航路(グランドライン)」の最終地点とされている場所です。
また、海賊王「ゴール・D・ロジャー」が残したとされる「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」がそこにあるとされています。
最終地点とはいっても「=終着点」というわけではないようで、ロジャー率いるロジャー海賊団は、ログの終着点で「ラフテル」の存在を知ることとなり、再度冒険をやり直したとされています。
そして、ラフテルにたどり着いたのは今もなお、ロジャー海賊団のみとされています。
その存在が明らかにされたのはかなり初期で、アラバスタ編「偉大なる航路突入」にて双子岬で出会った元ロジャー海賊団船医「クロッカス」により明かされました。
個人的には、ロジャー海賊団が「冒険をやり直した」とされていることから、グランドラインの道中に、ラフテルもしくはラフテルへ行くための重要な場所があると考えています。
そのため、すでにグランドラインを半分以上冒険している「麦わらの一味」も、すでにそのポイントを経過している可能性がかなり高いのではないでしょうか。
また、ロジャー海賊団とラフテルに関しても気になることがあります。
- ラフテルに「上陸した」とではなく「確認した」と言っている
- 白ひげに「場所」ではなく「行き方」を伝えようとしていた
クロッカスはロジャー海賊団を「ラフテルを確認した唯一の海賊団」と言っていますが、なぜ、「上陸した」とは言わなかったのでしょうか。それは、団員のなかでも上陸したものと、していないものがいたからなのでしょうか。これについては、後述で触れたいと思います。
そして、ロジャーは白ひげに、ラフテルの「場所」ではなく「行き方」を教えようとします。これは暗に、「場所」だけではそこにたどり着くことができないからなのではないでしょうか。
その理由については2つほど想定できます。
- 普通に航海するだけではたどり着かない場所にある
- ラフテル自体が移動するため場所で伝えることはできない
いずれも、可能性としてはありえるのではないでしょうか。
ラフテルへの行き方は?空島にある?


ラフテルへは、世界に4つある「ロードポーネグリフ」に記されている点を結ぶことで、その位置がわかるとされています。
それら4つのロードポーネグリフの現在の所有者・所有場所は以下のとおりです。
- 四皇「ビッグ・マム(シャーロット・リンリン)」
- 四皇「カイドウ」
- 象主(ゾウ)の「くじらの森」
- 不明
くじらの森のロードポーネグリフについては、ニコ・ロビンがすでに確認していますね。
そして、そのロードポーネグリフに記されているラフテルの場所については、様々な推測が飛び交っていますが、まとめてみると以下の意見が多い様です。
- 空島
- 月
- 地中
確かに、いずれも普通の方法じゃたどり着きませんね。しかも、月はエネルが扉絵連載で旅していたり、地中はインベルタウン編で訪れているなど、作中になんらかの形では登場しています。特に月では意味深な描写がかなり多いですし。
個人的には前述で述べたように「すでに麦わらの一味が通過したポイント」にある可能性を踏まえると、「空島にある」というのが可能性として一番高いと考えています。
空島編で登場したスカイピアでは当時エネルがその地を制圧していましたが、エネルがスカイピアに現れたのは8年ほど前、ロジャー海賊団がグランドラインを制覇したのは25年ほど前ですから、出会うこともなかったでしょう。
そして、ガン・フォールは、「20年以上も昔、青海からやってきた海賊と友人になった」「何とも豪快で気持ちのいい輩で別れを惜しんだ」「ルフィとその友人に似た空気を感じた」と述べています。
このことから、ガン・フォールとロジャーが空島で出会っていることは間違いないでしょう。また、ロジャー海賊団にはポーネグリフをつくった一族の末裔「光月おでん」が在籍していました。
そのため、その内容が解読できた、むしろポーネグリフに書き記すこともできた可能性が高いです。
スカイピアのポーネグリフの内容は「ポセイドン」に関するものでしたが、たまたま麦わらの一味が早い段階で空島にたどり着いただけで、「最後のポーネグリフ」そして「最終地点」がスカイピアであり、ポーネグリフすべての内容がわかることで、「ワンピース」の正体がわかるというものなのではないでしょうか。
現に、イヌアラシはすでに麦わらの一味の旅が「イレギュラー」なものであると述べています。
とはいえ、作者の尾田栄一郎さんはワンピースについて、「友情」「家族」「絆」など曖昧なものではないと語っていました。そして「絶対面白い結末となる」とも。そうなると、ワンピースは明らかに「形あるもの」、そして「読者の度肝を抜くもの」であるはずです。
そうなると「スカイピア自体が武器」となるぐらいインパクトがないと難しいですが、それでは「天空の城ラピュタ」とかぶってしまいますね。
ラフテルの情報を持っているのはバギー?


ラフテルを語るにあたって、読者の間で疑問となっているのが、「実はバギーはラフテルに行ったことがあるのでは?」ということです。
バギーは当時、ロジャー海賊団にシャンクスと同じく、見習いとして乗船していました。そのため、ラフテルの地に到達はしているはずです。
現に、光月おでんの従者として同行していたイヌアラシ・ネコマムシはラフテルの存在を確認しています。
しかし、イヌアラシ・ネコマムシは「上陸はしていない」ようでした。そうなると、ラフテルへ上陸できたのはロジャー・レイリーをはじめとする「一部のクルー」であることがうかがえます。
そうなると、バギー自身も「ラフテルに到達はしたものの、上陸はしていない」と考られます。そのため、本来であればお宝が大好きなバギーは「ラフテル上陸」に思いをはせているはずです。
それではなぜ、バギーはラフテルを目指していないのでしょうか。理由をいくつか考えていました。
- お宝の内容をきいて欲するものと違うことを知った
- 自分の海賊団では向かうための力が足りない
- 見習いだったため行き方を共有してもらえなかった
個人的にはあまりにバギーがワンピースについて言及していないことから、ワンピース自体に「興味がないのでは」と予想しています。
つまり、ラフテルに上陸したクルーから内容をきかされ「なんだ…割りに合わんな…」と思ったに違いありません。だからこそ「俺はラフテルの情報を知っている」「ロジャー海賊団の船員だった」などといって強い仲間を集めたりすることもなく、懸賞額があがらないようそれらの事実を隠していたのでしょう。
しかし、尾田栄一郎さんは「オズの魔法使い」という作品について、たくさん大変な思いをしてたのに、最後に与えられたご褒美が「思いやりの心」など、「概念」だったことにすごく腹をたてていた、そんなエンディングにはしない。と言っていたのです。
「お宝好きのバギーが興味のない宝」、しかし「この世のすべてともいえる」「曖昧ではない形あるもの」とはいったい何なのでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
まだまだ謎の多いラフテルですが、その正体が明らかとなったときに、物語はクライマックスを迎えることとなるでしょう。
ラフテルの正体とは、一体どこにあるのか、そしてそこに隠されたワンピースの正体とは…今後の展開が楽しみですね。
そして、バギーはなぜワンピースについて、ラフテルについて、ロジャー海賊団のクルーだったことについて消極的だったのでしょうか。
その理由についても気になるところです。