以前より、海軍のキャラクターについてその強さをまとめてきましたが、今回は「ゼファー」についてです。
漫画派の方にはピンとこないかもしれませんが、ゼファーは映画「ONEPIECE FILM Z」に登場した元海軍の人物です。
今回は、そのゼファーについて、強さや気になるウィーブルとの関係をまとめてみました。
NEO海軍元帥 ゼファーとは?モデルは?


ゼファーとはNEO海軍総帥で、元海軍本部 大将です。
12作目の映画『ONEPIECE FILM Z』に登場したキャラクターで、「ワンピース映画史上最凶の敵」とされていました。
NEO海軍とは、ゼファーが海軍を抜けて新たにつくりあげた、周囲の一般人や海兵の犠牲をいとわず海賊を殲滅のために行動する組織のことです。
また、海賊が目的とする「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」もろとも新世界の海を消滅させようとしていたことから、同じ海賊を制する立場にも関わらず、NEO海軍は「テロ組織Z軍」として海軍から追われる立場となります。
ゼファーは元より立派な海兵で、モンキー・D・ガープや元元帥のセンゴクを同期にもった「正しい海軍を体現するかのような人物」だったそうです。
しかし、逆恨みをかった海賊によって家族を失った経験から、大将を辞任します。そして教官として海兵たちを育てることに心血を注ぎましたが、その教え子たちもとある海賊により殺されてしまいます。
それでもなお海軍を信じていたゼファーでしたが、その海賊が王下七武海入りしたことで、世界政府や海軍の考える「正義」に失望し、海軍を後にしたのです。
ゼファーは、すでに映画の中で戦死しており、本編に登場する可能性はかなり低いです。しかし、ゼファーがNEO海軍をつくりあげるきっかけとなった、「王下七武海に入った海賊」が現在も王下七武海にいるはずですから、その人物を紐解くエピソードがでたときに、ゼファーのことも触れられるかもしれませんね。
右腕の強さは?斬り落としたのは誰?
ゼファーの右腕は、巨大な海楼石製のスマッシャーとなっています。
殴打、マシンガン、ビーム、爆発、防御などが可能な高性能な武器で、海軍在籍時代に腕を失ったことで海軍の科学者により、装着されたとのことです。作中では明らかにされていませんが、おそらく、Dr.ベガパンクによるものでしょう。
海軍の科学者で、ここまでの兵器を作り上げるのは彼しかいませんね。
ゼファーの戦闘力は恐ろしいほど強く、70代と年老いても海軍大将の黄猿(ボルサリーノ)になんらおとらない戦いをみせています。その姿からも全盛期のゼファーの強さが計り知れないものであったことが推測されます。
また、劇場版「ONE PIECE FILM Z」の映画入場者限定で配付された「ワンピース千巻」には、ゼファーが右腕を失った経緯が記載されていました。
ゼファーはある海賊をとらえましたが、その海賊には家族がいた為、見逃しますことにしました。それから数年後、ゼファーが教官を務める訓練艦がその海賊によって襲われてしまいます。海賊は、悪魔の実の能力を使い、訓練艦に乗る新兵を皆殺しにし、元海軍本部大将ゼファーの右腕を切り落とし立ち去ったのです。そしてその海賊は数年の時を経て、王下七武海へ加入したのです。
部下を皆殺しにしたにも関わらず、罪が帳消しとなる王下七武海へ加入したとなると、海軍への不信感を募らせても致し方ありません。
個人的には、藤虎(イッショウ)が王下七武海の撤廃を掲げている理由に、このゼファーの一件も多少は影響しているのでは考えています。また、ゼファーは三大将をはじめとする多くの海兵を育てていましたし、同期にはセンゴク・ガープもいます。
マリンフォード頂上決戦後、海軍を去ったり、一線を退いた理由は様々でしょうが、ゼファーの一件から海軍に対する「失望」や「疑念」が各々に芽吹いていたのではないでしょうか。
エドワード・ウィーブルとの関係は?


エドワード・ウィーブルは、王下七武海の1人で白ひげ(エドワード・ニューゲート)の息子だと自称しています。
母親であるミス・パッキンに吹き込まれたがゆえに白ひげの息子であると信じ込んでいますが、ひげが白いだけで他に共通点はなく、ろれつがまわっていないなど頭もあまりよくないため、白ひげ海賊団の残党メンバーは信じていません。
白ひげを父親と信じて疑わないため、その死亡の原因となった黒ひげ(マーシャル・D・ティーチ)を敵としています。また、かなりの巨体で、全身傷だらけなのが特徴です。
王下七武海に加盟後は、ミス・パッキンに誘導される形で白ひげ海賊団傘下の海賊たちと戦い、結果16名の船長を倒しています。
懸賞金は元4億8000万ベリーで、悪魔の実の能力については現在あきらかにされていません。戦闘スタイルは白ひげと同じく薙刀を扱い、黄猿には、「その強さだけは白ひげにひけをとらない」とまで言われています。
そして、このウィーブルこそが、ゼファーの右腕を奪い、海兵を皆頃しにしたのちに王下七武海へ加入した海賊ではないかといわれています。
ゼファーが情けをかけたきっかけとなる、海賊といた「家族」というと母親のミス・パッキンが思い起こされますし、王下七武海となった時期もちょうど一致するため、ウィーブルこそ、ゼファーの腕を奪った海賊で間違いないのではないでしょうか。
黄猿はゼファーの教え子でもあり、またゼファーと最後の対決もしているため、ウィーブルがその海賊であるとすれば、いろいろと思うところがあるはずであろうに、かなりフラットにウィーブルと接しているのが少し気になりますが…。
黄猿の信念が「どっちつかずの正義」であることからも、もしかするとゼファーの一件からすでに気持ちを切り替えている可能性はありますね。
まとめ
エドワード・ウィーブルが新しく王下七武海へ加入した際、多くの読者が「こんな弱そうなやつが…」と思ったに違いありません。
ろれつがまわらず、母親のいいなりになっている姿からは到底強いようにはおもえませんでしたが、黄猿の証言にあるように、その強さは白ひげにひけをとらないとされています。
またSBSで尾田先生が以下のように回答しているように、まだまだ隠された秘密がありそうです。
それが、ゼファーの件なのかはまだ明らかとされていませんが、もし海軍三大将を育てたような人物の片腕を奪うような強さを持っていたとしたら、エドワード・ウィーブルはルフィたち麦わらの一味にとって、とんでもない強敵となるかもしれません。