以前より、海軍のキャラクターについてまとめてきましたが、今回は「モンキー・D・ガープ」についてです。
ルフィの祖父であり、海軍中将でもあったガープ。
そんなガープについて、強さや英雄と呼ばれる理由についても調べてみました。
モンキD・ガープとは?


海軍幹部 中将の1人であった人物です。
ルフィに縁のあるコビーやヘルメッポを部下に持ち、同期には中将のつる、大目付で元元帥のセンゴク、元大将ゼファーがいます。
また、主人公モンキー・D・ルフィの祖父であり、革命家モンキー・D・ドラゴンの父でもあります。
「海軍の英雄」や「伝説の海兵」とも呼ばれており、悪魔の実の能力者でないとされているものの、30年以上前に覇気を習得しており、驚異的な身体能力は凄まじいです。
20年以上前から中将を務めていますが、その理由は自由度の高い地位である中将のままでいたいと、大将への昇格を断り続けているためです。
マリンフォード頂上決戦では、海軍の立場でありながらも、かつての宿敵、ゴール・D・ロジャーから託された義理の孫ともいえるポートガス・D・エース、さらにはルフィにまで手をかけようとした赤犬(サカズキ)に対し、怒りのあまり我を忘れ、赤犬を殺そうとまでしていました。
そして決戦が終わったのち、センゴクとともに退官し、指導者という立場になったようです。最近では世界会議編でリュウグウ王国の送迎をするために登場しています。
長らく中将として活躍してきたガープですが、マリンフォード頂上決戦以降は指導者となり、第一線を退いています。また、世界会議編では「天竜人」を「ゴミクズ」と言ったりと、天竜人ないしは世界政府にも辟易している様子も見受けられています。
そのため、世界会議において革命軍が反乱を起こしたり、ルフィがなんらかの行動を起こした際には、「あくまで指導者だから」と、制することなく見守るか場合によっては加勢する、なんてこともあり得るのではないでしょうか。
強さは?若いころは?


ガープは、悪魔の実の能力者でないとされながらも、異常な強さをもっています。簡単にまとめると以下のとおり。超人的な身体能力であることがわかります。
- 素手で砲弾を投げ、しかも大砲よりも威力がある
- サウザンドサニー号より大きい鉄球を投げる
- 山を8つほど粉砕した
また、「拳骨流星群」という大砲の弾を投げつける技については、現在も1000発ほど連投できるというから驚きです。さらには、その異常なまでの腕力に加え、覇気も習得していますから、相当な戦闘力をもっているといえるでしょう。
また、ガープが「英雄」と呼ばれる理由は、海賊王であるロジャーを追い詰めただけではないことがわかっています。それが「ロックス」の存在です。ロジャーより前の時代を代表する海賊団を指すのではないかといわれており、ビッグ・マムやカイドウにもつながりがあったとされています。
世界会議編では、ヒナとの会話から、ガープがロックス海賊団絡みで活躍を見せ、その活躍のおかげで「英雄」とまで呼ばれるようになったことがわかります。
巷では、ロックス海賊団に、ビッグ・マムやカイドウ、白ひげなどが乗船していたのではと言われていますが、ガープがヒナがロックスを知っているということに驚いていることが気になります。
それほどまでに有名な海賊団であれば、ビッグ・マムらが存命し現役で海賊をしている状況ですから、どの世代の海兵も「ロックス」の存在を知っているのではないでしょうか。
なお、同じ時期に海賊として船に乗り、ガープに追いかけられていたというシャボンティ諸島で登場したシャッキー(シャクヤク)はSBSでの作者での反応からも、ロックス海賊団であった可能性が高いと考えられます。
しかし、特に問題なく酒場を経営できているということは、「世間一般に知られた海賊団」ではなかったのではないでしょうか。
そして、まるで歳をとっていないシャッキーと、同じように人の倍の時間を生きているとされている黒ひげ(マーシャル・D・ティーチ)の存在がリンクするように感じます。
これは突拍子もない意見かもしれませんが、シャッキーや黒ひげなど何らかの理由により乗船していた船員が「歳をとらなくなった」船団だったのではないでしょうか。
また、ガープが英雄と呼ばれているのも、ロックス海賊団を討伐したからではなく、ともに共闘するなどして「何か」から世界を救ったからという可能性も残ります。
さらには、ガープが元ロックス海賊団船長であり、そこからある活躍をみせたことで海軍となり、そのことがきっかけで海賊と海軍が共闘する「王下七武海」が誕生した…というのは考えすぎでしょうか。ヒナとの会話でニヤニヤしてますし。
海軍をやめた?理由は?


前述でも触れているとおり、ガープはマリンフォード頂上決戦ののちに、一線を退いています。海軍を辞めようとしたところを引き留められ、今は指導者として海軍に在留しているようです。では、なぜ海軍を辞めようとしたのでしょうか。
ガープはルフィやエースが海賊として名を挙げても、息子が革命家として「世界最悪の犯罪者」と呼ばれていても、それを恥じたり悲観しているようすはありませんでした。
しかし、本当はルフィやエースを自分と同じ海軍の道に進ませたかったようです。
きっと、自分自身も自由な性格のため、息子や孫たちにも自由にさせていたものの、マリンフォード頂上決戦編で自分の立場とエース・ルフィの立場が敵同士であることを思い知らされ、一線から退くことを決めたのではないでしょうか。
「正義」を掲げる海軍に属している以上、「海賊」であるエースがすぐそばで処刑されようとしているのに何もできず、それを助けようとしたルフィとは正面きって対決をせざるを得ない状況が堪えたといえます。
実際、マリンフォード頂上決戦ののち、フーシャ村に戻ったガープは二人の育ての親であるダダンの拳を受け入れています。エースを失ったにも関わらず、何もできなかった自分を悔やみ、ダダンの怒りを受け止めたのではないでしょうか。
また、自身がより自由に動けるように「中将」という立場にこだわってきたガープですから、より自身の考えどおりに動ける立場を欲した可能性もあります。
海軍を離れたセンゴク、青雉(クザン)もまた、何らかの考えがあり、海軍の元を離れています。もしかすると海軍離脱組でなにか共通の目的があるのかもしれません。
まとめ
ルフィとは海軍と海賊という敵対関係にあるガープ。
しかし、ガープはルフィをとがめることなく見守ってきました。
マリンフォード頂上決戦ではエースを失い、ルフィとも対決せざるを得なかったガープですが、いまは一線を退いています。
そんな選択をしたガープには、なにか思惑があるのでしょうか。
今後の展開が楽しみですね。