今回のテーマは、「シャボンティ諸島での黄猿とルーキーとの対決」です。
圧倒的な実力差をルーキーたちに見せつけた黄猿ですが、どのルーキーにもとどめをさすことなく、全員を逃がしています。
なぜ、黄猿はルーキーたちを取り逃がしたのでしょうか。
黄猿(ボルサリーノ)とは?



ワンピース 52巻 第507話
海軍 大将です。
無表情というわけではありませんが、あまり感情も表にださず、のらりくらりとしている印象を受けます。
自然系(ロギア)悪魔の実「ピカピカの実」の能力者で、あまり詳細は明らかにされていませんが、覇気もおそらくすべて会得しているものと思われます。
ピカピカの実の能力は簡単にいえば自分の体を光にすることができる「光人間」です。
主だった特徴は以下のとおり。
- 高速移動が可能
- レーザー攻撃が可能
- 体の再構築が可能
特に光の速度は時速1億km以上で、悪魔の実の能力者の中でもそのスピードは最速と言われています。

ワンピース 52巻 第509話
シャボンティ諸島編では、対峙した超新星4人を1人で圧倒しており、またマリンフォード編でも数々の猛者が揃うなか、無傷で戦いを終えています。
また、海軍の科学部門に深く携わっていたようで、Dr.ベガパンクのつくったパシフィスタについても詳細を知っているようです。
元海軍少将のX・ドレークについても顔見知りのようですが、部下であったのか、単に同じ海軍としてその存在を知っていたのかについては明らかにされていません。

ワンピース 52巻 第509話
黄猿に関しては対立する赤犬・青雉どちらの意見に近いのか、そして科学部門としてどれだけのことを知っているのか、X・ドレークとの関係性はどうなっているのかが気になるところですね。
X・ドレークとの関係性は元部下ということもありえますし、かつてのセンゴクとドンキホーテ・ロシナンテのように、潜入捜査を指示した者とされた者という関係性もありえるのではないでしょうか。
ルーキー(超新星)とは?


麦わらの一味と同時期に活躍をはじめた、億越えの賞金首たちの総称です。
現在は全員が新世界に進出しているものとされています。
総勢11名で、「最悪の世代」は超新星に黒ひげが加わったものを指します。
該当キャラクターは以下のとおりです。
- モンキー・D・ルフィ
- ロロノア・ゾロ
- カポネ・ベッジ
- ジュエリー・ボニー
- バジル・ホーキンス
- ユースタス・キッド
- スクラッチメン・アプー
- X・ドレーク
- ウルージ
- キラー
- トラガルファー・ロー
シャボンティ諸島編で黄猿と対決したのは、超新星のうち以下の4人です。
vs ウルージ
ウルージの悪魔の実の能力を有しているかは明らかにされていません。しかし、「受けたダメージ分を肉体に強化する能力(もしくは体質)を持つ」とされており、ダメージを受ければ受けるほど、肉体を強化したり、巨大化させることができます。
パシフィスタとの戦闘中、黄猿の前に吹き飛ばされてきましたが、そこをさらに黄猿は蹴り飛ばしました。すると、ウルージは建物をいくつも巻き添えにしながら吹き飛ばされてしまいました。
vs X・ドレーク
動物系(ゾオン)悪魔の実古代種「リュウリュウの実 モデルアロサウルス」の能力者で、アロサウルスに変身することができます。黄猿と対決した際には、変身する前に光速の蹴りでやられてしまいました。
vs バジル・ホーキンス
超人系(パラミシア)悪魔の実「ワラワラの実」の能力者で、体を藁に変化させることができ、その能力で巨大な藁人形に変化し、黄猿に襲い掛かるも物理攻撃が効かず、光によって目つぶしをされて戦闘不能状態になります。
とどめをさされそうになりますが、その様子をみていたスクラッチメン・アプーが黄猿を攻撃したため、難を逃れました。
vs スクラッチメン・アプー
悪魔の実の詳細、は明らかにされていませんが、体を楽器化することで相手を攻撃することができ、その能力によって黄猿の体を爆破しました。
4人のなかでは、唯一黄猿に物理的攻撃ができた人物でもあります。
しかし、黄猿は自身の能力により体を再構築し、逃げるアプーを光の速さでおいかけて蹴り倒しました。同じくドレーク・ホーキンスらにも黄猿はとどめを刺そうとしましたが、電伝虫からの連絡を受けたことでそれらは阻止されました。
なぜ黄猿はルーキーを逃がしたのか?


圧倒的な実力差をみせておきながら、ルーキー4人を電伝虫からの呼び出しがあったという理由でとどめを刺さず、その場から離れた黄猿。
なぜ、黄猿はルーキー4人にとどめを刺さなかったのでしょうか。
考えられる理由を挙げてみました。
- 本来の目的(ルフィら麦わらの一味)を優先した
- ルーキーらはたまたま居合わせただけで元々戦うつもりはなかった
- 後から拘束するつもりだった
- X・ドレークがその場にいたため
これが「徹底的な正義」を正義として掲げている赤犬であったら、確実に全員息の根をとめていたでしょうが、黄猿は「どっちつかずの正義」という正義を掲げています。
「海賊は捕まえるが、息の根を止めたいというわけではない」という考えが根底にあり、またルーキー4人はたまたま居合わせたわけで、さほど興味はなかったのではないでしょうか。
そのため、本来の目的であるルフィらの元へ向かい、あとから対応すればよい、逃げられていたらまあ、それでもよいと考えていたのかもしれません。
途中で「シルバーズ・レイリー」「バーソロミュー・くま」など予期していなかった強敵が現れたのも後回しにして捕え損ねた要因である可能性もあります。
最後のX・ドレークが居合わせたためというのは、前述でも述べたように「X・ドレークと黄猿が潜入捜査を指示した者とされた者という関係である」可能性に基づいています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
赤犬・青雉に比べてその考えがわかりにくい黄猿ですが、ルーキーたちを逃したことになにか意味はあるのでしょうか。
今後の展開が楽しみですね。