今回のテーマは、隠れた名キャラクター「デュバル」についてです。
鉄仮面で登場し、当時かなりの読者をざわつかせたデュバルですが、その鉄仮面はサンジの過去への伏線だったのでしょうか?
デュバルについて、調べてみました。
デュバルとは?



ワンピース 51巻 第494話
人生バラ色ライダーズ(元はトビウオライダーズ)のヘッドです。
初登場時はシャボンティ諸島周辺で人間オークションに売り渡すための人さらい屋をしていました。
懸賞金額は不明で、悪魔の実の能力は有していません。
おそらくは、覇気も会得していないものだと思われます。
元々は西部劇風の田舎でマフィアをしていたこともあり、武器を用いた西部的な戦いをします。
かつてのサンジの手配書の似顔絵にそっくりな顔をもち、そのせいで海軍や賞金稼ぎに追われるようになってしまい、その素顔を隠すために鉄仮面をかぶっていました。
もちろん、その要因となったサンジを恨んでいましたが、そのサンジとの対戦によって骨格が変わるほどの攻撃を受けたことで、ハンサムな顔へと変貌をとげました。

ワンピース 51巻 第496話
そのことにより、恨むどころか大変な恩義を感じたデュバルはそれまでの態度から一変して麦わらの一味に協力するようになります。
麦わらの一味の2年間の修業中、サウザンドサニー号を守っていたのは「バーソロミュー・くま」がとても印象深いかもしれませんが、くまが守っていたのは後半1年で、最初の1年間は「はっちゃん」そして「デュバルら人生バラ色ライダーズ(トビウオライダーズ)」でした。

ワンピース 61巻 第599話
くまと交代するまでの1年もの間船を守り切ったはっちゃんとトビウオライダーズですが、船を狙う海賊・海軍らと交戦してきたというのは実はすごいことではないのでしょうか。
シャボンティ諸島はルーキーたちが集結していたように、猛者ばかりが集まっています。
数千万ベリーから億単位の懸賞金の海賊たちがゴロゴロしているほか、海軍の駐屯地も近く、船を1年も守るというのは容易ではなかったでしょう。
途中リタイアしてしまってはいますが、1年も船を守り抜いたというのはデュバルの「隠された強さ」そして「義理堅さ」がでているエピソードではないのではないでしょうか。
はっちゃんの懸賞金額はアーロンパーク編の時点で800万ベリーでしたから、そこからある程度強くなっていたとしても、デュバルの活躍が大きかったのではないかと予想できます。
元は、人さらいであったデュバルですが、あまり深く考えないため、自分のしていることの罪の意識も低かったのかもしれませんね。
読者の度肝を抜いたキャラクターのひとり


デュバルはいわばメインストーリーにはそこまで関係のないいわば脇役ではありますが、かなりの読者がざわついたキャラクターといえるでしょう。
かなりの巨漢で鉄仮面をかぶり、麦わらの一味に恨みがある…。

ワンピース 51巻 第492話
この情報からデュバルの正体がわかるまでは様々な憶測が飛び交っていました。
当時のネットで挙げられていた候補が以下の人たちです。
- ドン・クリーク
- フルボデイ
- アーロン
- Mr.6などバロックワークスの残党
- ベラミー
- モーガン
- キャプテン・クロ
特に、ドン・クリークについては一番名前が挙がっていたのではないでしょうか。
麦わらの一味との「過去・因縁」を匂わせており、顔を隠していたのでやはり過去に登場したキャラクターだと予想した人が多かったのではないでしょうか。
まさか、「サンジの手配書の似顔絵にそっくりな顔の新キャラ」だなんて予想していた人はいなかったでしょう。
作者にしてやられた読者は多かったのではないでしょうか。
鉄仮面はサンジの過去の伏線だった?


偶然にも、サンジの手配書の似顔絵とそっくりに生まれてしまったデュバル。
その顔を隠すために鉄仮面をかぶっていたわけですが、何の因果かサンジも幼少期に鉄仮面をかぶらされていましたね。

ワンピース 84巻 第840話
今思えば、サンジの過去に対する一種の伏線だったのかもしれません。
サンジについては、過去に対する伏線と思わしき発言がたびたびありました。
- 北の海(ノースブルー)出身
- 自分のことを「Mr.プリンス」と発言
- 「アホ王国の王子みたいだ」とゾロに言われた
- サンジの手配書だけ「生け捕り」で「不自然に金額が高い」
- 悪魔の実に関する書籍を読んだことがある
今思えば初期よりサンジに関するヒントはちりばめられていたのかもしれませんね。
ちなみにまだ詳細な過去が明かされていないキャラクターは以下の2名。
- ブルック
- フランキー
ゾロもあまりその過去が語られませんが、幼少期のエピソードは少なからず描かれており、特にワノ国編になり、これからゾロのルーツに関わることが明らかにされるのではといわれていますね。
対してブルックは「とある王国の護衛戦団団長」であったり、フランキーに関しては「海賊の両親に捨てられた」ことしかわかっておらず、それらに関するヒントのようなものも口にしていません。かなり気になるところではありますが、もしかするとこのまま明らかにされず終わってしまうかもしれませんね…。
同じ鉄仮面の「キラー」の正体とは?



ワンピース 79巻 第795話
同じ鉄仮面の「キラー」の正体に関しても、様々な推測がなされていましたね。
デュバルの件で、「過去のキャラかも?」→「ギャグ的な新キャラクターでした」というパターンが既出となっているので、同じようなパターンの可能性は低いでしょう。
だとすると可能性としてありえるのは、以下のパターンではないでしょうか。
- 過去に登場したキャラクター
- 顔に大きな傷や欠損がある新キャラクター
- 鉄仮面は最後まで脱がない、鉄仮面ありきの新キャラクター
個人的には、最後の「鉄仮面ありきの新キャラクター」説が有力だとは思います。ここでキラーが誰であっても、そこまでの伏線があったとは思えませんし、なんとなく腑に落ちないような…。また、海賊は傷や欠損などがあってもそれらを隠すようなことはあまりしませんから、最後まで鉄仮面を脱がない、単に「鉄仮面をかぶっているキャラ」というのはありえますね。
しかし、ほとんどのルーキーが船長のみで活躍するなか、ずっと意味深にキッドと共に行動するキラーの存在はかなり気になるところではあります。
…とここまで「単行本派の人向け」にキラーについて書いてきましたが、実は本誌ではすでにキラーの正体は判明しています。
気になる方はこちらをご覧ください。
https://mangaikki.xbiz.jp/one_piece-944-netabare/
まとめ
いかがでしたでしょうか。
シャボンティ諸島編以来、登場していないデュバルですが、個人手的にはそろそろ扉絵連載あたりで登場してほしいなというところではあります。
可能性としては、レイリー・シャッキー絡みか奴隷・ひとさらいに関するエピソード、はたまたくまに関する隠された情報が明らかにされる際などでしょうか。