今回のテーマは「ドンキホーテ一家が受けた迫害について」がテーマです。
ドンキホーテ・ドフラミンゴの家族らは両親の以降によって、天竜人という立場を捨てて普通の人間として暮らすべくマリージョアをあとにしました。
天竜人から人間へとなったドンキホーテ一家は天竜人に恨みをもつ人間たちに迫害をうけることになりましたが、今回はこのことについて考察していきたいと思います。
ドンキホーテ一家とは?


元王下七武海でドンキホーテ海賊団の船長であったドンキホーテ・ドフラミンゴの家族を指します。
- 父親:ドンキホーテ・ホーミング聖
- 母親:名前不明
- 長男:ドンキホーテ・ドフラミンゴ
- 次男:ドンキホーテ・ロシナンテ
元々はマリージョアで暮らす天竜人でしたが、「自分たちもただの人間である」という考えの両親のもと、天竜人の地位を捨てて地上で暮らし始めました。

ワンピース 76巻 第763話
しかし、これまで数々の横暴をしてきた天竜人に怒りを募らせた民衆から迫害の対象とされてしまいます。その後、母親は病死、父親は天竜人という立場を捨てたことを恨んだドフラミンゴに殺され、ロシナンテは失踪し、海軍入りしました。その後、ロシナンテはトラガルファー・ローを守るため、ドフラミンゴに殺されています。
このドンキホーテ一家に関しては、温和で常識のある両親に育てられたとは思えないドフラミンゴ存在が異質であり、また幼少期よりサングラスを外さないことから、実はドフラミンゴは「養子」ではないかという噂も流れています。


今はドフラミンゴはインペルダウンに幽閉されていますが、不敵な態度をみせており、まだまだ今後も一波乱ありそうな予感がしますね。
天竜人とは?


「世界貴族」とされる、ワンピースの世界で最も権力をもつ者たちです。
- 800年前に世界政府を設立した20人の王たちの末裔
- 男性は名前の最後に「聖」、女性なら「宮」がつく
- 会話の語尾に「アマス」がつく
- 天竜人の最高位の五老星は世界政府最高権力者
- 世界各国から「天上金」という名目で金を集める
- 王族や海軍、海賊ですらその権力の及ぶ範囲である
天竜人はとにかく作中ではやりたい放題の横暴さが目立ちます。天竜人以外の人間を人間として扱わず、特に奴隷とした人間に対しては暴力の限りを暇つぶしの一環として行ったり、気に入った女性が入ればそのままさらっていったりとまるで「人間の悪の部分を凝縮したような存在」であるといえるでしょう。
最初の20人の王たちは「王」という存在を作らないようにしようとしていたなど、ある程度の良識が垣間見えましたが、恐らくは長らくの絶大な権力のうちに、天竜人のなかの常識がゆがんでいったものだと思われます。
その絶大な権力において1番の効力となっているのが海軍の存在です。
天竜人に恨みがあれど、天竜人に手をだせば海軍本部が総力を挙げて対処しにくるため、個人ならずとも国ごと滅ぼされる可能性があります。
それゆえに、例え国王や名だたる海賊であっても天竜人に手を出すということがこの上ないタブーとなっているのです。
1人だけ、そんなの関係ねぇ状態で天竜人をぶっとばした人がいましたが。

ワンピース 52巻 501話
到底「正義」とはいいがたいこの行動に関して、なぜ海軍が加担しているかはわかっていませんが、これに関しては過去にドフラミンゴが「天竜人が秘密裏に持つ、存在自体が世界をひっくり返せるほどの国宝がある」と述べており、この国宝の存在が「海軍が天竜人のために動かざるを得ない」状況をつくりあげている可能性が高いです。
要するにこの「国宝」の存在だけが天竜人の立場を守っている可能性があります。
国宝については以下のようなものが想定されます。
- 海軍や世界政府の存在を脅かす歴史に関する真実
- 世界を破滅させるほどの兵器
天竜人には圧倒的な戦闘力をもつようなものはなく、人間としても貧弱であることが多いです。そのため、天竜人は権力を失えばあっという間にやられてしまうでしょう。
なぜ民衆は元天竜人に手を出せたのか?


天竜人の立場を捨てて地上へと降り立ったドンキホーテ一家。そんな一家は天竜人へ恨みを募らせた民衆に迫害されてしまいます。
一見、ドンキホーテ一家が元天竜人であることは民衆にはわからないはずなのに、なぜ民衆はドンキホーテ一家に手をだすことができたのでしょうか。

ワンピース 76巻 第763話
まず前提として、天竜人は「証明チップ」という身分証を所持しています。この身分証によって天竜人としての地位を証明することができます。
逆にこのチップがなければ、たとえ天竜人であってもそれを証明することができず、世界政府・海軍の庇護をうけることができないことになります。
しかし、このチップを持っているか持っていないかについては見ただけでは判断することができません。
また、例えチップを持っていても、世界政府・海軍・天竜人などに連絡をとる手段がなければ意味がありません。過去に魚人等に難破してたどり着いたミョスガルド聖に関しても、あの場で殺されていたとしても気づかれなかったかもしれません。
現にホーディ・ジョーンズはこのタイミングで殺そうとしていました。

ワンピース 63巻 第625話
ドンキホーテ一家は天竜人への恨みを募らせた民衆に迫害を受けましたが、それは「もう天竜人ではない」と明確にされなければなかなか行動に起こせないことではないでしょうか。
天竜人はいたずらに人の命をもてあそびます。
天竜人ではないと嘘をつき、手を出そうとした民衆らを一層する形で処分することもできるでしょう。例えチップを返却しているところを見ようとも、本人らが「天竜人ではない」と発言したとしても、なかなか最初に手を下すことはできないのではないでしょうか。
ましてや、ホーミング聖は一度、天竜人や世界政府に助けを求めています。これが受け入れらていた場合、国ごと民衆が罰せられていた可能性が高いでしょう。
そのため、民衆の中に天竜人を減らしたいと考え、事情を知っている世界政府や海軍の内通者によって、迫害が仕向けられた可能性もありえるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
絶対的な権力をもつ天竜人ですが、意外にもその存在の証明はチップと世界政府・海軍に頼ったものだということがわかりましたね。
もしかすると単独行動している天竜人などはかなり危うい存在なのかもしれません。