『ワンピース』973話にて、居眠り狂死郎の正体が判明しました。
様々に憶測をされていた異質な敵キャラでしたが、居眠り狂死郎の正体こそ赤鞘九人男の傳ジローだったのです。
何故傳ジローは憎きオロチの部下としてワノ国で住んでいるのでしょうか。
主君の光月おでんを殺した敵として許せるはずはありません。
今回は、何故傳ジローが狂死郎としてオロチに仕えているのか、そして"居眠り"という異名について迫ります。
狂死郎=傳ジロー
狂死郎が傳ジローであると判明するまでに、『ワンピース』ファンの中では既に噂されていました。
一体どんな理由があり、その噂は出ていたのでしょうか。
狂死郎が傳ジローと噂されていた理由とは
将軍オロチに仕えながら、オロチ様は小心者でござると吐き捨てる。
光月おでんの妻トキのことを敬称をつけて「奥方」と呼ぶ。
小紫(光月日和)を斬ったフリをして逃した。
オロチとカイドウの鬼ヶ島の宴で、狂死郎がワノ国で留守番をしている。
アニメのOP映像にて、赤鞘九人男の括りのところに何故か狂死郎が映っている。
今思うと、狂死郎は傳ジローでしかない伏線がたくさん散りばめられていました。
ワノ国に残った狂死郎こと傳ジローは決戦に備えて何か動きを見せるはずです。
しかし、何故わざわざ傳ジローは狂死郎という名でオロチに仕えていたのでしょうか。
何故傳ジローはオロチに仕えているのか
普通に考えればオロチは主君であるおでんの仇であり、近づきたくもないはずです。
そして、赤鞘九人男として一度敵として戦っているのですから、正体がバレるかもしれません。
しかし、おでんの仇を取るという執念が傳ジローに狂死郎という別の人間を与えたのでしょう。
傳ジローはおでんとその妻トキが殺され、九里城が燃やされた後、今までに感じ得ない怒りを覚えました。
その怒りを持ちながら月日を経ると、今までの顔つきと全く違っていたのです。
傳ジローは新たな顔を持ち花の都へ行くと、オロチの下に就きました。

ワンピース 第973話 96巻
おそらく20年後の決戦に備えて、オロチの弱点や隙を伺うために近づいたのでしょう。
顔つきが変わったことによって、オロチにもまた仲間の赤鞘九人男にもバレることがないスパイとなり得たのです。
オロチに仕えることで、ワノ国の情勢や国民の状態も知ることができます。
最初オロチに仕える為に頭を下げる時は、なんとも言えない傳ジローの顔が印象的でした。
憎き敵に頭を下げてでも、必ず倒さなければならない敵ということです。
既に水面下では傳ジローが打倒オロチの為に秘策を用意しているかもしれませんね。
"居眠り"という異名のついた理由
狂死郎は異名があり、それは"居眠り"という名です。
最初は「眠り狂四郎」という小説の登場人物から名を取ったからだとだけ思っていました。
しかし、そこにはしっかりと理由があるのでした。
町民はヒョウ五郎親分にとって代わる侠客の誕生だと言われた狂死郎に弱点があると言います。
それはいつも眠そうで、夜遊びが過ぎるのだろうということです。
しかし本当の理由は別にありました。
花の都には突如現れて、金持ちのところから金を盗み、貧しい人へ落としていくものがいます。
丑三つ時に現れることから、丑三つ小僧と呼ばれていました。
その丑三つ小僧が傳ジローでもあったのです。

ワンピース 第973話 96巻
つまり、傳ジローは狂死郎でもあり、丑三つ小僧でもありました。
夜遅くにも貧しい人々の為に動いていたから、いつも眠そうにしていたのです。
居眠り狂死郎の異名は丑三つ小僧の正体が傳ジローだったからでした。
20年間ワノ国の為を思って行動し続けていることがわかります。
おでんの家臣として、しっかりとその想いを受け継いでいるのでしょう。
まとめ
以上、狂死郎の正体は傳ジローで"居眠り"という異名の理由を考察しました。
狂死郎であり、丑三つ小僧と何かと忙しい傳ジロー。
これからの活躍を期待して見ていきたいですね。