今回は、多数存在するワンピースの種族のなかでも、「手長族・足長族」をテーマにしたいと思います。
扉絵連載で明かされた手長族・足長族の「千年抗争」ですが、両種族はなぜそこまで仲が悪いのでしょうか。
改めて考えてみました。
手長族とは?


ワンピースの世界に存在する人種の1つで、人間から進化した種族です。
その名の通り手が長く、通常の人間の1.5倍ほどの長さがあります。そのため片腕ごとに肘が2つありますが、その他の体形は人間と変わりありません。
また、関節の動かし方も自由度が高く、N字やコの字に動かすこともできるようです。
主に偉大なる航路(グランドライン)に存在しており、その希少性から人身売買の価格は人間より高く設定されています。
手長族の主なキャラクターは以下のとおりです。
- スクラッチメン・アプー
- イデオ
- テーナ・ゲーナ王国の人々
テーナ・ゲーナ王国は手長族による国家で、バーソロミュー・くまに飛ばされ、ブルックが2年間の修業期間を過ごした場所でした。テーナ・ゲーナ王国の人々は近隣の「ハラヘッターニャ」に住む通常の人間をとらえ、「関節が1つしかない珍しい人間」と見世物にしていました。
テーナ・ゲーナ王国のエピソードで印象的だったのが、「人間からみたら手長族が異質」「手長族からみたら人間が異質」であることです。また、各々が「自身と異なる存在をとらえ、見世物としようとしていた」ことも、考えさせられます。
手長族は人間から進化した種族であることもあり、人間のもつ「自分と異なるものに対する排他的な感情」や「自分と異なるものを下に見て、同等に扱わない」といった悪い面が人間・手長族どちらにもあらわれてしまっているように感じます。
足長族とは?


ワンピースの世界に存在する人種の1つで、人間から進化した種族です。
その名の通り足が長く、上半身・腰から膝・膝から踵までが、同じ長さとなっています。
太ももにタトゥーを彫っているキャラクターが多く、太ももをチャームポイントとしていることが見受けられます。
また、足が長すぎるがゆえ、地べたにM字開脚のようにしないとうまく座れない、自転車などの乗り物は専用のものが必要など不便さもあるようです。
主に偉大なる航路(グランドライン)に存在しており、その希少性から人身売買の価格は人間より高く設定されています。
足長族の主なキャラクターは以下のとおりです。
- タマゴ男爵
- ブルー・ギリー
- シャーロット・スムージー
- シャーロット・シトロン
ビッグ・マム海賊団をはじめ、万国では何人かの足長族がいることが確認できます。足長族が万国に多く移住してきた可能性もありますし、元々その近くに多くの足長族が住んでいた可能性もありますね。
個人的には後者の可能性が高いと考えており、その流れでタマゴ男爵もビッグ・マムの部下となったのではないかと予想しています。
手長族・足長族の抗争とは?


手長族・足長族といえば麦わら大船団のイデオ海賊団の2人でしょう。ドレスローザー編以降、イデオ海賊団には以下のメンバーが所属しています。
- イデオ(手長族)
- ブルー・ギリー(足長族)
- アブドーラ
- ジェット
扉絵連載では、イデオ海賊団が航海の途中に、揉めている2つの船を見かけ、見かけたからにはと喧嘩両成敗で2つの船を破壊します。
そして、両者を捕えてみるとイデオ、ブルー・ギリーそれぞれの種族「手長族」「足長族」2つの種族の千年にもおよぶいがみ合いが原因であったことがわかりました。
結果、イデオとブルー・ギリーは、特に彼らを説得するわけでもなく、壊れた船から使える部品を集め、1隻だけ船をつくりあげます。そして、両者に「仲直りでも殺し合いでも好きにしろ」と告げ、1隻の船を残しその場を後にしました。
イデオとブルー・ギリーの様子をみると、手長族・足長族の抗争について、特に興味がなさそうでした。その反応の薄さの理由をいくつか考えてみました。
- 千年抗争は一部の手長族・足長族の話である
- イデオ、ブルー・ギリーは千年抗争と特に関係のない地域に住んでいた
- イデオ、ブルー・ギリーは千年抗争を常々くだらないと思っていた
特になんのいがみ合いもなくイデオとブルー・ギリーは手を組んでいますから、2人には特に種族間の対立は意識していなかったでしょう、かといってこの千年抗争が原因のいがみ合いに立ち会った際も、特にキチンと話し合わせることなどもしていませんから、2人とも種族間の抗争に「興味がない」のでしょう。そのため、この千年抗争も一部の手長族・足長族において起きているものという可能性が高いです。
この残された手長族・足長族についてはその後が描かれていませんが、今後イデオ海賊団がピンチの時に、仲直りした両者が残された1隻の船に同乗し、助けにくるのではないかと、個人的には期待しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ワンピースでは「人間と他の種族・種族」という抗争はよく登場しますが、「手長族・足長族」はそのなかでも珍しい人間の関与しない抗争なのではないでしょうか。
何が原因かは明らかとされていませんが、それについては、イデオ海賊団に残された手長族・足長族が再登場した際に、明らかとされるかもしれませんね。