今回のテーマは、「ミンク族がなぜ人間嫌いとされていたのか」です。
あまり姿をみせないミンク族は、人間嫌いであり、出会った瞬間襲われるかもしれないとまでされていましたが、ゾウ編で出会ったミンク族は、人間に対してもとても友好的であるようにみえます。
ミンク族とは、そしてミンク族はなぜ人間嫌いとされていたのか、改めて調べて考えてみました。
ミンク族とは?


動物のような顔と体をもちながら人間と同じような生活をする、いわば半獣人です。様々な種族がおり、いずれも全身が毛におおわれていることが特徴です。
また、「生まれながらの戦闘種族」とされており、赤子ですら戦えるといわれています。
特徴としては、「エレクトロ」というスタンガンのように電流を流す能力を持ち、また満月をみることにより、「月の獅子(スーロン)」に変身することができます。
ミンク族は、満月を見ると自身の野生が呼び起こされ「月の獅子(スーロン)」となります。本来であれば、我を失い無差別に暴れ、最後には暴れ疲れて死亡してしまうといったものでしたが、モコモ公国の戦士は訓練によりその力を制御しています。
スーロン化することにより、戦闘力は大幅に向上し、容姿も変化します。
スーロン化にはただ満月であるというだけでなく、「雲などによる陰りがない」ということも条件となるため、当日の天候にも左右されるようです。
変身後は見た目の変化だけではなく、身体能力が大きく向上、さらには凶暴性が増し、自我を失うほど暴れまわります。訓練により制御できた場合はその限りではありませんが、制御できない場合、暴れ疲れて死んでしまうとまで言われています。
ゾウ(象主)の上にモコモ公国を築き、多くのミンク族がそこで暮らしていましたが、ワノ国の「雷ぞう」を探しに来た、カイドウの部下「ジャック」によって国を壊滅状態にまで追い込まれてしまいました。
国王は昼と夜で分かれており、昼は「イヌアラシ」夜は「ネコマムシ」が担っています。
ミンク族には光月一族の光月おでんの家臣かつ、ロジャー海賊団の船員でもあったイヌアラシ・ネコマムシのほか、麦わらの一味に同行しているキャロットがいますから、今後のストーリーに深く関わってくることには間違いないでしょう。
また、それにより、なぜミンク族はゾウの上で暮らしているのか、そしてそのゾウがどんな罪を背負い、ミンク族とともに大海原を歩いているのかも明らかにされるに違いありません。
人間嫌いで有名な種族のはずでは?


ゾウ編冒頭でシーザー・クラウンはミンク族の特徴について以下のように語ります。
- 人間嫌い
- 戦闘能力が高い
しかも、シーザーの体験からというわけではなく、シーザー自身も伝え聞いた「有名な話」としていますので、世間一般のミンク族の認識とされているのでしょう。
さらには、「戦闘能力の高さ」よりも「人間嫌い」が先にきていますから、ミンク族の「人間嫌い」が特に強調されているように感じます。
しかし、実際にゾウ編で出会ったミンク族たちは、麦わらの一味が恩人とはいえ、人間嫌いを微塵を感じさせないほどルフィらになついています。
また、ミンク族のワンダ自身も、「人間嫌いのはずでは?」という問いにこう答えています。
つまり、一言でいえばミンク族は「人間嫌いではない」ということ。それどころか、「別の種族」であるとも意識していないとしています。
「大きなくくりでいえば、あなたたち人間もミンクでしょ」ってことなのでしょう。
ワンダのいう「他のミンク」という意味深な言葉が気になりますが、察するに呼称が違うだけで、あの種族もこの種族も「すべてひっくるめてミンク」ということなのではないでしょうか。
反対にいえば、「ミンクでないもの」は何を指すのかがきになるところです。
ネット上では実在する動物のミンクが「外来種」として有名なことから、ミンクとは「外(宇宙)からきたもの」などを指すのでは?という意見も見受けられますが、人間までもが外来種だとすれば、ワンピースの世界でいう「在来種」はなににあたるのでしょうか。
この答え合わせは、物語のかなり終盤となりそうですね。
なぜ人間嫌いとされたのか?


実際には、人間嫌いどころか、人間を別の種族としても意識していなかったミンク族。それでは、なぜ「ミンク族は人間嫌い」というイメージが人間に強く残ったのでしょうか。
- 人間の作り上げた勝手なイメージ
- ミンク族が自衛のために作り上げたイメージ
- ミンク族が怒り狂うような出来事を人間が引き起こした
ミンク族のワンダは、ミンク族の人間嫌いというイメージは、勝手に人間たちが恐れをもって作り上げたのでは、と語っています。
魚人族にも言われたことがあるように、「姿形による区別」などにこだわるのは人間特有なのかもしれません。
また、ミンク族はこれまで、移動し、外部から場所が特的できないとされるゾウの背中に国を築き、生活していました。もちろん、ゾウの外にでて生活をするものもいましたが、ゾウの背中に留まる者が多いということは、種族として「自衛」の意識が高いとも考えられます。
そのため、外に出た一部のミンク族が、自身の故郷が狙われることがないよう「ミンク族は人間嫌い」だというイメージを付けた可能性もわずかながらにあるのではないでしょうか。
最後の、「人間がミンク族が怒り狂うようなことをした」のであれば、それはおそらく1000年以上前の出来事でしょう。ゾウの背中に乗るようなきっかけが、人間、おそらくは天竜人によって引き起こされ、「きっと恨まれているだろう」といった想像が、根強く残っているのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
皆さんは「ミンク族がなぜ人間嫌いといわれていたか」についてどう考えましたか?
ワンピースには多種多様な種族が登場し、そのなかでも特に「人間嫌い」だとされていたミンク族は、事実と異なるのに、なぜそのように言われるようになったのか。
そのきっかけとなるようなエピソードが、今後登場するかもしれませんね。