今回はワノ国編に登場した「霜月康イエ」がテーマです。
丑三つ小僧として捕らえられ、処刑されてしまった康イエですが、殺される前に本当は丑三つ小僧ではないと告白しています。
それでは、本当の丑三つ小僧は一体誰なのでしょうか。
考えられる可能性をいくつか挙げてみました。
霜月康イエとは?



ワンピース 92巻 第929話
ワノ国えびす町に住む「トの康」と名乗っていた男で、おトコの父親として登場しました。
しかし、その正体はかつては光月おでんと同じ地位である、百舞の大名「霜月康イエ」であったことが判明しています。
康イエは巷で話題となっていた、金を盗んでは弱者にバラまいていた「丑三つ小僧」であるとして捕らえられ、処刑されることになりました。
そして処刑の場で身分を明かし、以下を強調することで頓挫しかけたルフィらの計画を立て直しました。
- 反乱が実行されるという噂は自分が吹聴した嘘
- 反乱の印とされる入れ墨は単に昔のはやりの柄
トの康の名字が「霜月」とわかったことで、ゾロの故郷である「シモツキ村」とワノ国の関連が噂されており、作者もそれに関して匂わせるような発言もしています。

ゾロとワノ国との関与も気になるところですが、さらに重要な人物が一人浮いている状態になっています。それが「丑三つ小僧」です。
丑三つ小僧として捉えられた康イエですが、処刑の場では「丑三つ小僧の名を借りた」と発言しています。それでは、本物の丑三つ小僧とは、いったいどのような人物なのでしょうか。

ワンピース 92巻 第924話
丑三つ小僧とは?



ワンピース 92巻 第930話
丑三つ小僧はワノ国で盗みを働く泥棒で、丑三つ時(午前2時~2時30分)に悪い金持ちから盗んだ金を庶民でバラまいていました。
モデルは江戸時代に存在した大泥棒「ねずみ小僧」であるとされています。
ねずみ小僧もまた、金持ちから盗んだ金を手元に残さず、庶民に配っていたといわれています。そしてねずみ小僧もまた、最後には役人に捕らえられてしまったとされています。
そして、康イエが丑三つ小僧ではないとわかった今、その正体は宙に浮いたままとなっています。
誰が丑三つ小僧?


ネットを中心に丑三つ小僧の候補として名が挙がっているのは以下のとおりです。
- 光月日和
- オロチの御庭番の誰か
- 傳ジロー
- 居眠り狂四郎
- X・ドレーク
- 未登場のキャラクター
光月日和に関しては、丑三つ小僧が捕まったタイミングで意味深なリアクションを見せていますね。
このリアクションについては、単に丑三つ小僧を支援しているからこその驚き、自分がその正体を知っているからこその驚き、どのようにも取れますが、かなりの驚きを見せているのは事実です。
光月日和は花魁としても市民を苦しめるような客を選び、金銭を搾り取っていました。この精神は丑三つ小僧と通じるものがあるのではないでしょうか。
また、花魁として金持ちの情報も集めやすかったでしょうから、丑三つ小僧の正体を知っていて情報を流していたのかもしれません。
しかし、遊郭にいる当人が丑三つ小僧として動くことは難しいでしょう。
となると、残るは「オロチの御庭番の誰か」「傳ジロー」「居眠り狂四郎」「未登場のキャラクター」となります。
身体能力的には「オロチの御庭番の誰か」という可能性が高いでしょう。オロチに服従していると見せかけて、影では市民のために動いているという人物がいてもおかしくはありません。
傳ジロー・居眠り狂四郎に関しては、侍よりなので丑三つ小僧のような俊敏性はないかもしれませんね。しかし、居眠り狂四郎は確かな腕前を持ちながら光月日和を殺してはいません。そのため、居眠り狂四郎は光月日和が死んだように見せかけた可能性が高く、居眠り狂四郎が傳ジローである、もしくは光月日和の味方であるという説が有力となっています。
また、「X・ドレーク」に関してはなんらかの思惑によってカイドウに傘下入りしており、無関係といえどあまりのワノ国の悲惨な様子に心を痛め、施しをしている可能性もあるでしょう。
最後の、「これまでに登場していない新しいキャラクター」という可能性ももちろんあります。人斬り鎌ぞうに関しても、いかにも赤鞘九人男の1人ではないかという雰囲気をだしておきながら、実はキラーだったという作者のミスリードが仕組まれていました。
この意味深な丑三つ小僧についても、実はまったく新しいキャラクターである可能性も否定できません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
次々と新しい真実が判明するワノ国編。丑三つ小僧の正体、そして未だ明かされない傳ジローの正体に、居眠り狂四郎の思わせぶりな行動。
今後の展開からも目が離せませんね。