今回はドフラミンゴファミリーであったトラガルファー・ローが患っていた病、「珀鉛病」そしてその出身国である「フレバンス王国」についてです。
また、そのドフラミンゴファミリーのボスであるドフラミンゴはなぜ、珀鉛病・フレバンス王国について詳しかったのかも調べてみました。
ドンキホーテ・ドフラミンゴとは?


新世界「ドレスローザ」の国王およびドンキホーテ海賊団の船長でした。また王下七武海の1人でもありました。
現在麦わらの一味と行動をともにしている、ハートの海賊団船長のトラガルファー・ローは、ドフラミンゴの実弟コラソン(ドンキホーテ・ロシナンテ)を慕い、ともにドンキホーテ海賊団に属していましたが、コラソン死後に船を離れています。
ドフラミンゴは、十数年前にリク王家を陥れるかたちで、ドレスローザの王位につきました。ドレスローザでは、人工悪魔の実「SMILE」を密売しており、四皇カイドウをはじめとしたあらゆる人物・国家と取引を行なっていました。
懸賞金は元3億4000万ベリーです。
超人系(パラミシア)悪魔の実「イトイトの実」の能力の持ち主で、体から糸を作り出しそれを自在に操る「糸人間」です。
天竜人の両親の元に生まれましたが、父親の考えにより家族全員で地上におりて生活することになります。天竜人を憎む民衆により拷問・迫害を受け続け、母を亡くしたことで地上の人々を、そして父親を憎むようになります。
10歳のころに父を殺害し、天竜人の元へ向かうも逆に「マリージョアの国宝を知る存在」として命を狙われ、天竜人をも憎むようになります。
その後は、ギャング「ドンキホーテファミリー」として暗躍していきますが、そののちに「オペオペの実」をめぐり、実弟であるコラソンの裏切りを受け、コラソンをも処刑しています。
ドレスローザ編では手に入れた「メラメラの実」を餌にルフィたちをおびき出しますが、ルフィに敗北し王下七武海の称号をはく奪され、インペルダウンに幽閉されています。
個人的にはドフラミンゴはこれからも暗躍することになるのでは、と考えています。その理由としては以下の2点が挙げられます。
- 海軍に捕まっているのに余裕な態度
- 天竜人から命を狙われているはずがまだ殺されていない
ドフラミンゴの口ぶりからいって、ドフラミンゴは、「天竜人が海軍や世界政府にすら知られたくない事実」を知っていることが予想されます。
この内容が作中において大きなカギとなることは間違いないでしょう。
珀鉛病とは?フレバンスとは?


珀鉛病とは…?
作中でトラガルファー・ローが患っていた病気です。
最悪の世代と呼ばれる1人で、ハートの海賊団 船長です。新世界編では王下七武海となっていましたが、麦わらの一味と共闘し、ドンキホーテ・ドフラミンゴと戦ったことで除名されています。
懸賞金は5億ベリーです。
本名は「トラファルガー・D・ワーテル・ロー」で、「Dの意思を継ぐもの」とされています。また、「ワーテル」は忌み名とされていますが詳細については明らかにされていません。
超人系(パラミシア)悪魔の実「オペオペの実」の能力者で、一定の範囲内の生物や物体を自在に改造することができます。
不治の中毒「珀鉛病」を患い、それにより世界政府によって国が滅ぼされたため、わずか10歳で天涯孤独の身となります。その際にドンキホーテファミリーに迎えられ、ファミリー総出で鍛え上げられます。
しかし、その2年後にローの名に「D」がつくことを知った、ドフラミンゴの実弟「コラソン(ドンキホーテ・ロシナンテ)」によって、ファミリーから離脱させられます。
後に、コラソンはローの「珀鉛病」を治すためにドンキホーテファミリーから「オペオペの実」を横取りする形で手に入れ、ローに与えます。ローはその能力により、自力で病気を治すことができましたが、コラソンはドフラミンゴに殺されてしまいました。
また、パンクハザード編以降ではルフィと海賊同盟を結び、ともにカイドウ討伐に向けて行動しています。
「珀鉛」という鉛に含まれる毒によって引き起こされる病気です。珀鉛に含まれる毒は微量ながら体内に蓄積し、さらにはその子へ孫へと遺伝していきます。
次世代に遺伝するにつれ寿命が短くなることで、世代が異なりながらも同時期に発症・死亡する病気とされています。また、見た目にも大きく症状があらわれるため、「一斉に発症した」「見た目で発症していることがわかる」という2点から、当初は伝染病と勘違いされていました。
以前、別の記事でまとめたように、その白い街の風景や、犠牲となった街の印象から「原爆」がモデルとなったのかと考えていましたが、今回調べていくうちに「鉛白(えんぱく)」というワードが目につきました。
鉛白はかつておしろいとして女性に使われていましたが、実は人体に「有害」であるものだったのです。そのため、使用が禁止されることとなりましたが、女性たちはそれでも使い続けたといいます。
作中の珀鉛病とは症状などが大きく異なりますが、作者がこの鉛白のエピソードから、「白」そして「有害だとわかっていても使用しつづける」というキーワードをもとに、作者がインスパイアされた可能性があるのではないでしょうか。
フレバンス王国とは…?
トラガルファー・ローの出身地です。
「北の海(ノースブルー)」にかつて存在していた王国ですが、現在は滅亡しています。
地層から採取される鉛「珀鉛」の影響で国全体が一面真っ白となっているのが特徴でした。この珀鉛は国の一大産業となっていましたが、これに含まれる毒は人体に影響を及ぼします。
フレバンス王国の王族と世界政府は、その事実をはるかむかしから知っていたにも関わらず、その珀鉛が生み出す巨万の富に目がくらみ、それが珀鉛病として国民が発症するまでその事実を隠蔽していました。
国民が珀鉛病を発症するやいなや、王族は世界政府の手引きを受け国を離脱、国民が一斉に発症したことから、珀鉛病が伝染病だと思い込んだ周辺諸国により滅ぼされてしまいました。
個人的にはこの逃亡した王族のその後、というのが気になります。なぜ、世界政府はこの王族ごと抹殺してしまわなかったのでしょうか。
フレバンス王国を離れたのち、この王族たちはどこでどう暮らしているのでしょうか。
可能性としては、跡継ぎのいない王国にうまく入り込むなどといったことも考えられますが、フレバンス王国の王族であったという事実はプラスには作用しないでしょう。
世界政府がそれでもフレバンス王国をかくまうべき理由が隠されているのではないかと考えています。
なぜドフラミンゴはフレバンスに詳しかったのか?


ドフラミンゴがなぜ、珀鉛病そしてフレバンス王国に詳しかったのか。
それは、ローの一件がありそれについて詳しく調べたからだといえます。作中でもドフラミンゴがそれに関する書籍を読んでいるシーンが描かれていますね。
ドフラミンゴはファミリーに迎え入れるにあたって、その人物が抱える「絶望感」や「過酷な環境」を重要視する傾向にあります。だからこそ、裕福な街の出身で単なる憧れでファミリーに入ろうとしたベラミーへも嫌悪感を抱き続けてきたのでしょう。
そのため、ローのバックボーンを知り、珀鉛病・フレバンス王国に興味を持ち、いろいろと調べるに至ったのではないでしょうか。そしてその壮絶な過去からローへの期待を抱いたのだと考えられます。
また、元からドフラミンゴは「知識」を重んじる傾向があったようで、ローへファミリーの各々が修業をつけている際も、ドフラミンゴはローに知識をつけるように促しているシーンがあります。そのため、詳しく知る前からある程度の情報をもっていたこともありえるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ドフラミンゴ、そしてフレバンス王国にはまだまだこれから明らかにされる謎が多く残っていそうですね。
珀鉛病・フレバンス王国の件や、国の乗っ取り、SMILEの件といい、かなり狡猾で知能犯でもあるドフラミンゴ。
まだまだ暗躍の場が残されていそうですね。