今回のテーマは「東の海(イーストブルー)」についてです。
ルフィをはじめとする麦わらの一味が旗揚げし、当初航海をしていた海であるため、読者にはなじみ深い海域かとは思いますが、実は「最弱の海」とされているのをご存知でしょうか。
今回は、そんな東の海が、なぜ最弱と呼ばれているかについて予想してみました!
東の海(イーストブルー)とは?


偉大なる航路(グランドライン)と赤い土の大陸(レッドライン)によって4つに分けられた海の1つです。
グランドラインを隔て、南の海(サウスブルー)と隣接し、レッドラインを隔てて北の海(ノースブルー)と隣接しています。
主な国家は以下のとおりです。
- ゴア王国…ルフィらの生まれ故郷のフーシャ村がある
作中に登場した国名不明の街・村・島などは以下のとおりです。
- シモツキ村…ゾロの生まれ故郷
- 珍獣島…ルフィらがガイモンと出会った島
- シェルズタウン…モーガン大佐が支配していた街
- オレンジの町…バギーが占拠していた町
- シロップ村…ウソップの生まれ故郷
- バラティエ…サンジの働いていた海上レストラン
- ココヤシ村…ナミの生まれ故郷、アーロンパークがあった
- テキーラウルフ…天竜人の命令で奴隷が橋を作り続けている
- ローグ・タウン…ゴール・D・ロジャーが処刑された街
ワンピース初期はほとんどが東の海を舞台としており、麦わらの一味も10人中5人と、半分が東の海出身であることからも、読者に馴染みの深い海域であるに違いないでしょう。
しかし、かつて0巻でシキが「最弱の海」と言い表したように、東の海で活動する海賊はそのほとんどが弱く、そのためか海軍の力も他と比べ「最弱」とされており、また本部との実力や士気がかけ離れているためか、シェルズタウンでの「モーガン大佐」やアーロンパークでの「ネズミ大佐」といったような海軍自体の腐敗も問題となっているようです。
一部の地域を除けば、凶悪な海賊がいないからか、治安は比較的安定しているようで、センゴクやガープのように東の海を最弱ではなく「平和の象徴」ととらえるものもいるようです。
懸賞金アベレージは300万ベリー!?


東の海の懸賞金の平均額は「300万ベリー」だそうです。ピンとはきませんが、億越えがあたりまえのグランドライン・新世界になれてしまうととてつもなく低い額に感じますよね。
実際、作中に登場したなかでもかなり額の低いアルビダでも「500万ベリー」、山賊ヒグマですら「800万ベリー」でしたから、300万ベリーというと、現在のストーリー上ならばチンピラレベルであるといえるのではないでしょうか。
その中でもルフィが打破した以下の3名は1000万ベリーを超える大物とされており、それがゆえにルフィら麦わらの一味を一気に注目を集めることとなりました。
- バギー(懸賞金1500万ベリー)
- クリーク(懸賞金1700万ベリー)
- アーロン(懸賞金2000万ベリー)
逆にいえば、なぜ海軍がこのクラスの海賊を野放しにしていたのかが気になるところですが、やはり「本部への兵力の集中」「海軍支部の腐敗」などが要因として挙げられるでしょう。
最弱の海と呼ばれる理由は?


平均懸賞金額からみても、最弱の海と呼ばれることになんら違和感のない東の海ですが、なぜそう呼ばれているかについて今一度理由を考えてみました。
- 海軍の力が強く、海賊を軒並み制圧している
- 海軍によるブランディング
- 土地柄か、狂暴・凶悪な人物が少ない
- 海賊にとってのメリットがない
1の海軍の力が強いというのは、これまでにも述べているとおり、可能性としてはかなり低いですね。むしろ海軍の力も弱く、海軍内の腐敗も問題となっていますし、1000万クラスの海賊が野放しとなっている状態となっています。
2の海軍のブランディングに関しては考えすぎかもしれませんが、あえて海軍が東の海が最弱であると印象付けることによって、海賊らの目をそらしている…という可能性を挙げています。「強い者は強い者に惹かれる」性質があり、ワンピースの世界の海賊らもおのずと危険なグランドライン・新世界へと突入していきます。
そのため、東の海を縄張りとしていた海賊も、「井の中の蛙」とバカにされたくないという一心で他の海域に飛び出していくのかもしれません。
3の凶暴・凶悪な人物がいないという点に関しては、東の海の風土からかやたら出身人物に「おおらか」で「楽観的」な人物が多い点に着目してみました。懸賞金額はその強さだけではなく「凶悪さ」や「危険度」も重要視されるため、同じ海賊だとしてもそこまで極悪非道な者たちがいなかったのではないでしょうか。
最後の、「海賊にとってのメリットがない」というのも大きな要因であるといえます。他の海域の国々に比べ、東の海はさほど豊かではないように思えます。それぞれが特に財を成したりすることなく、穏やかに暮らしているため、奪うにも奪うほどのものがなく、海賊同士で奪い合っても得るものが少ないため、他の海域へと出ていくのではないでしょうか。
しかし、そんな資源も海賊も少ないように思える東の海にはいくつかの謎が残ります。
- シャンクスはなぜ一時期東の海を拠点としていたのか
- ゴール・D・ロジャーの処刑地をなぜ東の海としたのか
- テキーラウルフの存在・意味
- 東の海を管轄する海軍の弱さをなぜそのままにしておくのか
シャンクスが東の海を拠点としていたのは「マキノと恋仲だった説」「ゴムゴムの実を探していた説」などいろいろと噂がされていますが、物語後半で明らかにされそうな気がしますね。
マキノの子供の父親がシャンクスだというのは本当でしょうか?
また、ロジャーの処刑地やテキーラウルフに関しても大きな伏線となっていそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
意外と謎めいている東の海ですが、ルフィらの故郷であることもあって、これから物語が進んでいくうちにいろいろと明らかとなっていくかもしれませんね。
今後の展開が楽しみです。