今回は、以前特集した「麦わらの一味が別の職業だったら?」といった記事の続編となります。
今回は、「最悪の世代が別の職業だったら?」がテーマです。麦わらの一味も以外な職業が作者によって割り当てられていましたが、最悪の世代は一体どんな職業が割り当てられたのでしょうか。
予想しながら、作者の答えも確認していきたいと思います。
マーシャル・D・ティーチ(黒ひげ)
最悪の世代の1人で、本名はマーシャル・D・ティーチ、黒ひげ海賊団 船長です。
元白ひげ海賊団2番隊 隊員でしたが、4番隊 隊長サッチを殺害して逃走。 その後、黒ひげ海賊団を結成しました。
マリンフォード頂上戦争後、その勢力を増し、四皇の一人と呼ばれるようになりました。
懸賞金は22億4760万ベリー。
他の四皇の金額が明らかにされていないのでわかりませんが、これまでのONE PIECEから考えると異常ともいわれる金額です。
発生した闇の中にすべてを引きずり込む、超人系(パラミシア)悪魔の実「ヤミヤミの実」、そして振動を操る自然系(ロギア)悪魔の実「グラグラの実」の能力者です。
悪魔の実史上最も強力ともいわれる「ヤミヤミの実」、そして、しろひげ死後、その亡骸から得た「グラグラの実」の2つの能力を持ち、またシャンクスと対峙した時に、顔に三本傷をつけるなど、能力以外の戦闘能力も高いといえます。
黒ひげというと野心家で狡猾な面がありますから、なんだか叩き上げの全国展開したラーメン屋チェーンのオーナーとか、建築・土木関係の管理職とかにいそうなイメージです。
そんな黒ひげに作者が割り当てた職業はなんと「考古学者」でした。確かにいろいろな知識を持っていそうですが、現実社会にいるとすれば、かなり異端な存在になりそうですね。
ユースタス・キッド
超新星・最悪の世代の1人で、キッド海賊団 船長です。
シャボンティ諸島登場時は凶悪性の高さから、超新星のなかでも最高額の懸賞金がかけられていました。短期で好戦的、さらにはその性格がゆえに民間人にも多大な被害を与えてしまうからこそ、その凶悪性を含めた金額となっていると思われます。
現在の懸賞金は4億7000万ベリーです。
悪魔の実の能力者であるかは現時点では不明ですが、磁力を操る能力をもつとされています。
キッド海賊団のキラー発案だと思われる海賊同盟では、同じ超新星・最悪の世代であるスクラッチメン・アプー、バジル・ホーキンスと四皇討伐を目的に手を組みます。
しかし、いざ行動しようとした海賊同盟の前に空島からの飛び降り自殺に失敗したカイドウが現れます。
ワノ国編ではアプーとホーキンスはカイドウ傘下に、キッドは重傷を負い牢屋に入れられていることがわかりました。このことから、キッドはカイドウ傘下となることを拒みつづけていることが想定されています。
キッドはどこか破天荒なイメージがあり、デスクワークよりは現場に立っていそうですので、中古車販売業や解体屋なんかが向いているのではないでしょうか。
そんなキッドに作者が割り当てた職業は「武器商人」でした。かなりしっくりきますね。本人も武器が好きそうなイメージもありますし、かなり大きな案件・商品をさばいてそうな気がします。
トラガルファー・ロー
超新星・最悪の世代と呼ばれる1人で、ハートの海賊団 船長です。
新世界編では王下七武海となっていましたが、麦わらの一味と共闘し、ドンキホーテ・ドフラミンゴと戦ったことで除名されています。
懸賞金は5億ベリーです。
本名は「トラファルガー・D・ワーテル・ロー」で、「Dの意思を継ぐもの」とされています。また、「ワーテル」は忌み名とされていますが詳細については明らかにされていません。
超人系(パラミシア)悪魔の実「オペオペの実」の能力者で、一定の範囲内の生物や物体を自在に改造することができます。
不治の中毒「珀鉛病」を患い、それにより世界政府によって国が滅ぼされたため、わずか10歳で天涯孤独の身となります。その際にドンキホーテファミリーに迎えられ、ファミリー総出で鍛え上げられます。
しかし、その2年後にローの名に「D」がつくことを知った、ドフラミンゴの実弟「コラソン(ドンキホーテ・ロシナンテ)」によって、ファミリーから離脱させられます。
後に、コラソンはローの「珀鉛病」を治すためにドンキホーテファミリーから「オペオペの実」を横取りする形で手に入れ、ローに与えます。ローはその能力により、自力で病気を治すことができましたが、コラソンはドフラミンゴに殺されてしまいました。
また、パンクハザード編以降ではルフィと海賊同盟を結び、ともにカイドウ討伐に向けて行動しています。
トラガルファー・ローは医学の知識もあり、冷静沈着ですから、薬の開発など研究職についているイメージです。
そんなローに作者が割り当てたのは「医者」でした。ローは作中でも医学の心得があり、なんら不思議ではありませんが、麦わらの一味のコックであるサンジが美容師、船医であるチョッパーが小学校の先生を割り当てられていたので、少し不思議な感じがしますね。
カポネ・ベッジ
超新星・最悪の世代の1人で、ファイアタンク海賊団 頭目(ファーザー)です。
ホールケーキアイランド編では、ビッグ・マム海賊団の傘下となり、戦闘員として登場しました。
懸賞金は3億ベリーです。
超人系(パラミシア)悪魔の実「シロシロの実」の能力者で、体内を城化することができる「城人間」です。
ギャング「アル・カポネ」がモデルであることもあり、悪人であることには違いありませんが、愛妻家で子煩悩でもある一面があります。
また、その敵に対する残虐性とは裏腹に、「自分を慕う部下」に対しては絶対見捨てないという強い信念を持っています。そのため、同じく部下を大切にする白ひげを尊敬している様子です。
最初はパッとしなかったものの、ホールケーキアイランド編での活躍とその人柄により、人気を得ることとなりました。
カポネ・ベッジは実在した伝説のマフィアがモデルなだけあって、その貫禄と計画の緻密さが特徴的です。そのため、銀行の頭取や政治家などがイメージとして合うのではないでしょうか。
そんなベッジに作者が割り当てたのが「靴職人」です。ベッジのイメージ国が「イタリア」なのもあるかもしれませんが、意外なようでしっくりくる職業ですね。
緻密なつくりの素晴らしい商品と、自身の作品へのプライドを持った素敵な靴職人となったかもしれませんね。
スクラッチメン・アプー

スクラッチメン・アプーは体を楽器化する能力をもっていますし、本人も音楽を好んでいるようですので楽器屋の店長や、ライブハウスの支配人などがイメージされるのではないでしょうか。
そんなアプーに作者が割り当てた職業が「DJ」でした。確かにその見た目や動きなどからもピッタリな職業ですね。また、スクラッチメンという名前からも「スクラッチ」とDJ用語が連想されます。
バジル・ホーキンス
現在のワノ国編では四皇カイドウの百獣海賊団に属しており、幹部である真打ちの座についています。
異名が「魔術師」とされているとおり、作中でも占いを多々行っており、自身や他人の未来を言い当てます。
懸賞金は3億2000万ベリーです。
超人系(パラミシア)悪魔の実「ワラワラの実」の能力者で、体を藁に変化させることができます。占いや自身の雰囲気とマッチした能力ともいえ、藁人形を用いた身代わりの術を使用したりしています。
占いの精度もかなり高く、他者の戦闘においても生存率などを言い当てます。そのせいもあってか、自身の占いの結果に忠実で、結果によっては自身の行動も変えます。
シャボンティ諸島編では黄猿と対峙するも敗北、そののちのパンクハザード編ではユースタス・キッド、スクラッチメン・アプーと四皇を倒すべく同盟を結びます。
ドレスローザ編では同盟として動きだそうとしているところに、空島から自殺を図った四皇カイドウが現れます。
そして、ワノ国編では百獣海賊団幹部 真打として、モンキー・D・ルフィ、ロロノア・ゾロの前に現れました。
どこか影があり、雰囲気のあるホーキンスは占い・呪術を連想されますので、単純に考えると占い師などがイメージされるのではないでしょうか。
そんなホーキンスに作者が割り当てたのが「インテリアデザイナー」です。なんだかすごく意外ですが、とてもしっくりきますね。独特な雰囲気を持つホーキンスは、洗練されたデザインを生み出しそうですが、少し影のある作品となってしまうような気もします。
X・ドレーク
超新星・最悪の世代の1人で、ドレーク海賊団 船長でしたが、現在は四皇カイドウ傘下となる百獣海賊団 真打 飛び六胞の座についています。
Xは、エックスではなくディエスと読みます。
懸賞金は2億2200万ベリーです。
動物系(ゾオン)悪魔の実古代種「リュウリュウの実 モデルアロサウルス」の能力者で、アロサウルスに変身することができます。
シャボンティ諸島では、海軍大将 黄猿(ボルサリーノ)に遭遇してしまい、ホーキンスをはじめとする、同じく超新星・最悪の世代の海賊らと同じく、倒されてしまいます。
また、元海軍であった過去をもち、さらには父親も元海軍の海賊であるという因縁めいた生い立ちをもっています。
新世界編ではカイドウの傘下として登場し、カイドウの縄張り下で行動していた「濡髪のカリブー」をカイドウの元へ連行しています。
X・ドレークは凛とした強さをもっているため、衛兵やガードマン、SPのような職業を連想させます。
そんなX・ドレークに作者が割り当てた職業が「動物の飼育員」でした。なかなか意外な職業ですよね。自身の能力もあるのでしょうが、確かに大型の肉食獣にも臆することなくお世話ができそうな雰囲気もあります。
ジュエリー・ボニー
超新星の1人で、ボニー海賊団 船長です。
懸賞金は、1億4000万ベリー。超新星のなかで唯一の女性です。
自分や相手の肉体年齢を操作できる能力を持ちますが、悪魔の実の能力由来のものかは不明です。
マリンフォード頂上戦争後、マーシャル・D・ティーチ率いる黒ひげ海賊団に敗北し、海軍の赤犬(サカズキ)に拘束されます。その際の赤犬との会話から「過去にも海軍につかまり、逃走していた」「海軍(世界政府)にとって厄介な存在」であることが分かっています。
圧倒的な強さを持つ赤犬が「ヒヤリ」とするほど重大な過失だったようですが、当のボニーは黒ひげに「億という賞金がつくには弱すぎる」とまで言われており、その「厄介さ」はボニーの強さからくるものではないようです。
ネットでは「エースと伯母・甥の関係なのでは?」と言われているなど、エースの死から行動をしている推測がなされています。
しかし、ボニーが「海軍にとって厄介な存在である」こと、「年齢を操作できる能力をもっている」ことから、「白ひげと実は同年齢であり、同じ船のクルー(ロックス海賊団)だった」という説も捨てきれません。
ボニーの実年齢が現在の年齢なのか、それとももっと高齢なのか。それによってボニーの位置づけが大きく変わってきますね。
そんなボニーは男勝りで粗暴なところがあるので、ギャンブラーや詐欺師など、少し悪いイメージの職業が連想されます。
しかし、作者がボニーに割り当てた職業は「ピザ屋」でした。ボニーはよくピザを食べているシーンが描写されていますので、そこからイメージされたのかもしれませんね。しかし、本人がよく食べるので、つまみ食いのせいで勝手にハーフサイズになったり、具材が減ったりしそうですね。
ウルージ
超新星の1人で、戒僧海賊団 僧正です。
懸賞金は1億800万ベリー。超新星のなかでは1番低い懸賞金額です。
また、悪魔の実の能力をもつかどうかは今現在不明です。
初登場は他の超新星とおなじくシャボンティ諸島で、キッド海賊団とキラーと戦っていましたがX・ドレークに止められます。そののちに黄猿(ボルサリーノ)に深手を負わされますが、黄猿がルフィら麦わらの一味を追ったため逃げ延びます。
2年後のドレスローザ編では空島にいるも、全身深手を負った状態で登場。そこで空島より飛び降り自殺をしようとする四皇「カイドウ」と出会い、飛び降りるカイドウに、僧らしく「南無」と唱えながら見守りました。
そしてその後の、ホールケーキアイランド編ではウルージのケガの理由が判明します。
それはビッグ・マム海賊団との戦いで負ったものでした。
そしてその際、ウルージは最高幹部「スイート4将星」の1人スナックを倒しています。これに怒り狂ったビッグ・マムは太陽(プロメテウス)と雷雲(ゼウス)を使い、ウルージの船を沈めてしまい、さらには将星クラッカーが大船団でウルージ達を追ったというのです。
大追撃の末、ビッグ・マム海賊団はウルージ達が死亡したものと思っていますが、結果ウルージは手負いとなったものの、クルーは無傷で空島まで逃げおおせました。
このことから、かなりの実力者であると考えられています。また、意外にも超新星のなかでも一部の読者から絶大な人気を誇る存在でもあります。
ウルージというと作中の通り、僧侶など聖職者であることが予想されます。他には屈強な体育教師などでしょうか?
そんなウルージに作者が割り当てたのはなんと「キャバクラの支配人」でした。まさかまさかの職業でしたが、なぜだかしっくりきそうですね。こんなキャバクラの支配人がいたらどんな横暴なお客さんも有無を言わさずなだめてくれそうですし、キャバ嬢たちも安心して働けそうですが、逆に遅刻などの迷惑行為にも容赦なさそうですね…。
まとめ
いかがでしたでしょうか。皆さんの予想はあたりましたでしょうか。
ワンピースは作中の謎や伏線について語るのも楽しいですが、今回のように、パラレルワールドや、隠されたバックボーンについてあれこれ想像してみるのも楽しいですね。
本編の今後の展開も楽しみです。