今回のテーマは、アラバスタ王国を苦しめていた「ダンスパウダー」についてです。
アラバスタ王国編ではクロコダイルが自身の「スナスナの実」の能力と、このダンスパウダーを使ってアラバスタ王国を苦しめていました。
そんな、ダンスパウダーは、ヨウ化銀がモデルだとされています。その点について詳しく調べてみました。
アラバスタ王国編とは?


アラバスタ王国編は、単行本における12巻~23巻で登場します。。また、エピソードを細分化すると以下の様になります。
- 偉大なる航路編
- リトルガーデン編
- ドラム島編
- アラバスタ編
主な出来事は以下のとおりです。
- ラブーン・クロックとの出会い
- バロックワークスに潜入したネフェルタリ・ビビとの出会い
- 巨人ブロギー・ドリーとの出会い
- ドラム王国でトニー・トニー・チョッパーが仲間に
- バロックワークスとのアラバスタ王国を舞台とした対決
- バロックワークス副社長だったニコ・ロビンが仲間に
アラバスタ編のメインはアラバスタ王国の乗っ取りを企てていたバロックワークス社長で、王下七武海の「サー・クロコダイル」との対決です。
また、ワンピースにおける冒険にとって重要な「ポーネグリフ」の存在が明らかとなり、それまで敵であったミス・オールサンデーこと「ニコ・ロビン」が仲間となりました。
それまで共に旅をしていたビビとも、アラバスタ王国に平和が戻ったことで別れることになり、最後の別れのシーンはワンピースの中でも1、2を争う名シーンだと称されています。

ワンピース 23巻 第216話
ダンスパウダーとは?



ワンピース 18巻 第161話
元々砂漠地帯であるうえに、クロコダイルのスナスナの実の能力によって頻繁におきる大規模な砂嵐によって雨や水に飢えていたアラバスタ王国。
そんななか、王家が自分たちのためだけにダンスパウダーを使用しているのではないかと疑われます。
ダンスパウダーとは、「雨を降らせることができる粉」です。
かつて雨が降らない国の科学者が造りだしたもので、霧状の煙を発生させ、雲を発達させることで雨を降らせることができるとされています。
しかし、人工的に雨を降らせることで、周囲(主に風下)に自然に降るはずだった雨を奪うことになります。そのために戦争が起きることもあり、世界政府の命のもと、ダンスパウダーの製造・所持は禁止されているはずでした。
実際はバロックワークスによる企みによって王国がダンスパウダーを使用しているかのようにと仕組まれていました。
また、その入手元については、科学技術に優れ、戦争屋ともいわれている「ジェルマ66」が関わっているのではないかと噂されています。
ダンスパウダーはヨウ化銀がモデル?


ヨウ化銀(化学式 AgI)は、淡い黄色で無臭の粉末です。ダンスパウダーは緑色だとされていますから、見た目は多少異なります。
かつては現実世界でもこのヨウ化銀を使用して人工的に雨を降らせていました。現在はヨウ化銀ではなく、液体炭酸を使用しているようです。
ヨウ化銀による人工降雨については、「雨雲に雨を強制的に降らせる」という仕組みをとっているのだそうです。実際に使用されたケースで有名なのが、北京オリンピックです。
北京オリンピックの開会式当日は「雷雨」と予想されていましたが、なんと開会式の数時間前に北京の周辺都市でヨウ化銀を1000発以上のロケットを使用して散布し、開会式の時間に本来雨を降らせるはずだった雨雲を焼失させてしまったのです。
元々中国やロシアでは水不足・干ばつの対策として人工降雨を利用していたそうで、日本でも2008年ごろから人工降雨の実験は行われているのだそうです。
現在は特に問題はないとされていますが、北京オリンピックのような雨雲消失が目的だった場合、局地的な豪雨を誘発する恐れなどもあり、場合によってはワンピースの世界のように国や地域ごとのいさかいがおきるきっかけとなりうることもあるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
漫画の世界だからこそのダンスパウダーだと考えていましたが、実際に人工降雨が取り入れられているのには驚きました。
漫画から学ぶことはたくさんありますね。