今回はONE PIECEにおいて、新世界以降なくてはならないものとなった「覇気」についてです。
名だたる海賊や、海軍幹部らが会得している「覇気」。もはや、戦闘において覇気を会得していないと話にならなくなってきましたね。
今回は、そんな覇気について、第4の覇気に関する噂や、その伏線などについて調べてまとめてみました。
覇気とは?


覇気とは、体内エネルギーのような概念で、『気配』『気合』『威圧』『殺気』『闘争心』『怒気』などの感覚と同じです。
「武装色」、「見聞色」、「覇王色」の3つに分類され、修行により強力な戦闘力につながります。
素質は基本的にすべての人が持っていますが、それを開花させるには鍛練が必要です。しかし、ごく一部には生まれつき見聞色の覇気を身につけていた者も存在していることがわかっています。
新世界で覇気を会得した海賊も多く、また海軍の中将以上のクラスでも、会得している者が多いとみられています。
特に、覇王色の覇気は、覇気の中でも特殊で、会得できる人物は「数百万にに1人」ともいわれています。「王の資質」とも言われ、敵を外圧するほか、力量差がある際には気絶させたり、物理的な破壊力をもつこともあります。
作中では、シャンクスが白ひげのクルーに覇気を使ったシーンが有名ですね。白ひげのクルーも相当強いはずですから、そのクルーをばたばたと覇気だけで気絶させるシャンクスの覇王色の覇気が、どれだけ強いかがよくわかります。
作中ではどうしても、「覇王色」が使えるキャラクターと、それ以外という分け方をされてしまい、なかには覇王色が使えないというだけで雑魚扱いされているキャラクターもいるようです。
しかし、覇王色を扱えるキャラクターはあくまで資質があっただけですから、その覇王色の威力については、そのキャラクターがどれだけ鍛練を積んだかによって大きく変わるはずです。
また、個人的には「後天的な覇王色の会得」もあり得ると考えています。例えば、ロロノア・ゾロのように異常なまでの鍛練を行なったことにより本来は覇王色の資質を持っていなかったにも関わらず、覇王色会得に近づきつつある…といったこともあり得るのではないでしょうか。
第4の覇気とは?


現在、作中では以下の3つの覇気が存在するといわれています。それらを端的に表すと以下の通りとなります。
- 武装色 … 体の周囲に見えない鎧のような力を作り出す覇気。
- 見聞色 … 相手の気配をより強く感じる覇気。
- 覇王色 … 周囲を威圧する力をもつ覇気。
それでは、それぞれの覇気について、詳しくまとめてみましょう。
1.武装色
防御に長けた覇気ですが、攻撃にも転用が可能です。
また、炎や水などの自然系(ロギア)能力者は通常、物理攻撃が効きませんが、武装色をまとって攻撃すれば、実体として捉えることができるため、有効になります。
そのため、物理攻撃を無効化する能力を持つ能力者に立ち向かうには、この武装色の覇気を会得する必要があります。ただし、相手の能力を無効化するわけではありません。
また、自身だけでなく、武器にまとわせて威力を上げることも可能です。武装色により、硬化させた部位や武器は、黒く変色します。
2.見聞色の覇気
この力を高めると、気配だけではなく、視界に入らない敵の位置や数がわかるようになります。また、敵の攻撃を先読みすることも可能です。
空島で「心網(マントラ)」と呼ばれた能力と酷似しており、同一のものとみられます。
マントラでもあったように、見聞色の覇気では心の声も聞き取ることが可能で、コビーは戦いのさなか、見聞色の覇気に目覚め、倒れゆく兵士の心の声が聞こえるようになりました。
3.覇王色の覇気
覇王色の覇気は、ほかの覇気と違い、「王の資質」を持つものにしか会得することはできません。
そして、その「王の資質」を持つ者は、数百万人に1人と言われています。威圧する力と聞くと、強いものなのかピンときませんが、圧倒的な実力差がある相手は気を保つことができず、気絶してしまいます。
コントロールできずに使用すると、敵味方関係なく影響を及ぼしてしまいますが、うまく使えるようになると、特定の人物だけを対象にすることができます。
特にこのコントロールについて表しているのが、ホールケーキアイランド編での「ルフィVSカタクリ」戦でしょう。二人が覇王色の覇気をまとった瞬間、周囲は次々と気絶してしまいます。
裏を返せば、それまで2人ともあえて覇王色を抑えていたともいえるでしょう。
そして、ネット上で噂されているのが「第4の覇気」の存在です。また、読者によってはさらに多くの覇気が存在しているのでは?という説を展開している人もいるようです。
第4の覇気で多く語られているのが「武装色」×「覇王色」による「武王色」説です。こちらの説のように、現在明らかとなっている覇気の掛け合わせがそのまま覇気の種類としてまだまだ存在するのではという、推測も飛び交っています。
個人的には、第4の覇気が存在するのであれば、覇気の掛け合わせのなかでも「武装色」×「覇王色」×「見聞色」という3種類すべてを100%の状態で兼ね備えた覇気、ではないかと考えています。
実際、レイリーはすべての覇気を会得しており、またレイリーが指導したと思われるボア・ハンコックもすべての覇気を会得しています。もちろんルフィもすべての覇気を会得していますが、すべてが100%の状態であるとは言い切れません。
レイリーが短期間ではルフィに伝えきれなかった、覇気全体を高めることのできる、第4の覇気というものが存在するのではないでしょうか。
もちろん、ただ単純に鍛練によって、それぞれの覇気を高めただけということも、ありえます。
覇気覚醒の伏線とは?レイリーがカギ?


それでは、第4の覇気の覚醒について、伏線とされるようなシーンや、予兆はあるのでしょうか。
すでにルフィは「覇王色」を100%の状態まで高めているといえるでしょうから、残りは「見聞色」と「武装色」です。
見聞色に関しては、これまでルフィはレイリーより「会得は難しい」ことを暗に示されていました。(似たようなことはできるが、根本が違う)
しかし、ホールケーキアイランド編では明らかに「見聞色」を会得しており、カタクリと同じく「未来を予知する」レベルまで高めています。
すると、残りは「武装色」となります。武装色はすでにギアの形態などで使いこなしており、ほぼ100%に近い状態かと思われていましたが、実は武装色にはまだ上のフェーズが残っていたのです。
それがレイリーのこのシーンです。レイリーは「武装色をまとった攻撃」ではなく、純粋に「武装色」と思われる覇気のみを利用して襲い来るゾウを吹き飛ばしています。
つまり、「武装色そのものを攻撃とする」ことも可能なのではないでしょうか。
ルフィがレイリーのレベルまで武装色を高めることができれば、「第4の覇気」が作中に登場するなんてこともあり得るかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
覇気に関してもまだまだ謎の多いONE PIECE。ルフィはてっきり覇王色と武装色で突き進んでいくのかと思いきや、見聞色も高いレベルで会得するなど、レイリーやボア・ハンコックのようなオールラウンダーになろうとしていますね。
ワノ国編では、再度武装色にフォーカスがあたり、ますます盛り上がりそうな予感がしています。
今後の展開が楽しみですね。