今回は、天才科学者「ベガパンク」についてです。
作中でも多くの発見・開発を行い、その名がたびたび登場するベガパンクですが、実はまだ一度もその姿を現してはいません。
今回はそのベガパンクの正体について、改めて考察したいと思います。
ベガパンクとは?


ベガパンクとは、海軍所属の科学者たちのリーダーであり、作中にもたびたびその名が登場する天才科学者です。
「世界最大の頭脳を持つ男」の異名の通り、その頭脳は500年進んでいるとも言われ、ワンピースの世界において数々の偉業を成し遂げています。
具体的には以下のとおりです。
- 悪魔の実の伝達条件を解明し、物体に悪魔の実を食わせた
- 海楼石の活用を見出した
- 血統因子を発見し、それをジャッジらが利用した
- バーソロミュー・くまへのサイボーグ技術の施術
- パンクハザードの竜など、人工生物を生み出した
- シーザーのガスを無効化する防護服の開発
これら以外にも、まだまだ多くの発見・開発をしていると思われます。また、若いころに作成した設計図ですら完成させるのに200年~300年を要するものが多々あるようで、まだ実現不可能がゆえに登場していない研究結果も多数存在することがわかっています。
人工生物を生み出したり、血統因子を発見したりと、現実世界では倫理的に是非が問われるような研究も行っているため、ベガパンクの人物像についてとらえきれないところがありますが、殺戮に執着するシーザー・クラウンをたしなめるなど、人道的な感覚は持ち合わせているとされています。
個人的には、ベガパンクはただ単純に自身の好奇心で動く善良な人であり、その高い頭脳と技術力によって、シーザーやジャッジなどの悪人に、その研究を盗用・悪用されてしまっているだけではないかと考えられます。
また、天才すぎるゆえか、自身の好奇心がなによりも勝ってしまうのか、人工生物やサイボーク化などの、倫理的に危うい面に関しては鈍感なようです。
ただし、バーソロミュー・くまのサイボーグ化は、くま本人の同意によるものだったため、この点についても何とも言えません。
正体はツキミ博士?


ベガパンクの正体として、読者の間では扉絵連載で登場した「ツキミ博士」が有力視されています。
理由は、ツキミ博士が、おそらく自身がつくりあげたであろう高い精度を持つカラクリ人形たちと生活していたこと、そしてそのフォルムがベガパンクと酷似していたためです。
他にベガパンクと思わしき人物は作中には登場していませんし、ツキミ博士がベガパンクに一番近い人物であることには間違いないでしょう。
カラクリ人形たちも「カラクリ島で生まれた」とされており、それがベガパンクの故郷であることも裏付けとなるでしょう。
しかし、ツキミ博士はすでに扉絵連載で月の爆発に驚き、団子を詰まらせて死亡しています。
そうなると、ベガパンクも死亡したことになるはずですが、作中ではそのようなことは一度も触れられていません。
個人的には、作者がこれまでもミスリードするように仕向けてきた過去から、ツキミ博士は実はベガパンクの家族ではないかと考えています。
ベガパンクの家族であれば、ある程度優秀であることには違いありませんし、出身地も同じでしょうから、つじつまがあいます。
ベガパンクはまだ生きている?


ベガパンクがツキミ博士であった場合、すでに死亡しており、その死は海軍はおろか、同僚であったシーザーやジャッジの耳にも入るはずです。
しかし、いずれもベガパンクの死について予感するものもおらず、ワノ国編では再びその名が挙がります。
その名を上げたのはワノ国の将軍 黒炭オロチ。オロチはCP0に向けてベガパンクを引き渡すように要求します。
しかし、CP0は断固拒否。もし、ベガパンクが死亡しているのであれば、ここで何らかの思わせぶりなシーンが描かれていたに違いないでしょう。
何事もなくサラっと拒否しただけで終わったということは、ベガパンクはまだ存命で、海軍で研究に従事しているという可能性が高いのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
かつてよりベガパンクについてはツキミ博士説が有力視されてきましたが、ワノ国編でオロチがその名を口にしたことにより、生存している可能性=別人という可能性も浮上してきましたね。
天才科学者ベガパンクとは一体どのような人物なのでしょうか。そしてその研究所を爆破したフランキーとの対面はあるのでしょうか。気になるところですね。