錦えもんは火祭りの決戦の日に「常影港」に赤鞘の仲間達と集まりました。
しかしそこには4千をも超える同志達やルフィの姿がありません。
それは全て作戦が漏れており、オロチが既に対策をとっていたからです。
そんなピンチとなる中、来れるはずがないルフィ達が「常影港」に現れたのです。
一体集まることができたのは何故でしょうか。
「常影港」を襲った悲劇とは?
錦えもん達はもともと「刃武港」からカイドウの待つ鬼ヶ島へと向かう予定でした。
しかしそれは叶わず、康イエ様は判じ絵を変えて集合場所を変えさせました。
その判じ絵はハブの姿に二本線を付け加えたものです。
それを見た錦えもんはハブに足を生やしたトカゲであると気付きました。
そして「常影港」への集合と赤鞘の仲間へそのことを伝えます。
康イエが命を賭けたその作戦もオロチのスパイによって、「常影港」には赤鞘九人男以外誰も集まりませんでした。
船や「常影港」を通る橋の破壊によって、ルフィ達や4千を超える侍が誰一人居なかったのです。
そのオロチのスパイがまさかの赤鞘九人男のカン十郎でした。
だから「刃武港」や「常影港」の集合地は全てオロチに漏れてしまいました。
錦えもんの考えていたシナリオは脆く崩れ、討ち入りは失敗したかに思えました。
しかし、嬉しい誤算でルフィ達や侍は何のダメージもなく「常影港」に集まってきたのです。
オロチに作戦を潰されたはずにも関わらず、何故集まることができたのでしょうか。


ルフィ達が「常影港」に集まることができた理由
何故ルフィ達が「常影港」に集まることができたのでしょうか。
この奇跡は二つの勘違いから起こったと思われます。
錦えもんの勘違い
錦えもんが判じ絵を読み間違えたことです。
ハブに二本線が入っており、トカゲだと考える錦えもん。
しかし他の者はそう捉えませんでした。
「はぶみなと」という中に二本線があることで、中文字を抜きます。
すると本当は「はと」と読み、刃武港の「波止」を指していました。

ワンピース 第975話 96巻
それを皆が気付く中、錦えもんは常影港だと赤鞘九人男の仲間達と共有したことで、スパイのカン十郎も騙されました。
オロチは全く関係の無いところに対して妨害をしたということですね。
傳ジローの勘違い
また、傳ジローが現れたことも大きいでしょう。
オロチの部下である狂死郎の正体は赤鞘九人男の傳ジローでした。
誰にも正体を明かすことなく、オロチの信頼を得たことが大きかったですね。
そのおかげで囚われていた侍達も解放し、数を増やして「常影港」へ向かうことができました。
また、錦えもんを凄い頭の切れる男と勘違いしてくれたことも結果的によかったですね。
錦えもんはスパイの存在に気が付いており、ワザと「常影港」と誘導したと考えます。
それは他の侍達は「常影港」ではなく、「波止」であると分かっていての錦えもんの作戦だと傳ジローは思いました。
錦えもんの顔を見ると、間違いなくそんな深い作戦はありませんでした。

ワンピース 第975話 96巻
しかし、結果として敵を出し抜いて全員無傷で集合することができました。
ルフィ達も何のダメージもなくカイドウと戦えそうです。


まとめ
以上、ルフィ達が常影港に集まることが出来たのは何故か考察しました。
錦えもんの勘違いで思わぬいい結果を導きました。
このような面白い展開があるから目を離せないんですよね。